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2001 Fiscal Year Annual Research Report

がん化学療法の味覚障害に対する効果的な口腔ケアの検討

Research Project

Project/Area Number 11672362
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

神田 清子  群馬大学, 医学部, 教授 (40134291)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 二渡 玉江  群馬県立医療短期大学, 教授 (00143206)
狩野 太郎  群馬大学, 医学部, 助手 (30312896)
村上 博和  群馬大学, 医学部, 教授 (40166260)
Keywordsがん患者 / がん化学療法 / 味覚障害 / 味覚閾値 / 唾液分泌 / レモン水 / 含嗽炭酸水
Research Abstract

臨床の現場で味覚障害を回復するために,高頻度に利用されているレモン含嗽について,科学的根拠を明らかにするために健康女子学生20名を対象として基礎実験を施行した.第一実験として,唾液分泌量,快適感,味覚閾値を指標として含嗽レモン濃度について検討した.全テフロン製フィルター式簡易採唾器を用いて耳下腺からの唾液分泌量,4味質液(甘味・塩味・酸味・苦味)テーストディスク,主観的評価を用い,蒸留水をコントロール群として5%・10%・15%のレモン濃度で比較した.その結果,唾液分泌量はコントロール群と比較すると各濃度とも有意に多くなっており,レモン濃度が上昇するほど増加した.しかし10%と15%の間では有意差が認められず10%レモン含嗽が唾液分泌を促進させ,一部の味覚閾値を敏感にすることが証明された.しかしながら主観的評価の快適感は5%レモン水が良く,10%では苦痛が強いという問題を残した.
第二実験として,10%レモン水含嗽の快適感を高めるために,炭酸水(市販のサイダー)を加え,5%レモン水,10%レモン水,10%レモン炭酸水について同指標により比較した.その結果,唾液分泌量は炭酸を加えることによりさらに分泌量が増加し,快適感は炭酸水が口腔内にさっぱり感を与え,総合的に判断し10%レモン炭酸水がよいとの結論を得た.
この成果をもとにがん化学療法を受けている味覚障害患者に対する10%レモン炭酸水含嗽の効果を検討するために,悪性リンパ腫患者に対する10%レモン炭酸水含嗽の効果に関する研究計画書を作成した.計画書では,調査スケジュールと内容,口腔内の合併症を予防するための歯磨き指導,Oralクライオtherapy,患者説明文と説明資料について明記した.

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 神田清子: "がん化学療法に伴う味覚変化のセルフケア教育に関する内容分析"THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL. 51・6. 379-389 (2001)

  • [Publications] 相馬ひとみ: "唾液分泌を促進させる含嗽レモン濃度についての基礎研究"第33回日本看護学会 看護総合. (発表予定).

  • [Publications] 狩野太郎: "味覚回復を促進する含嗽水の検討"第33回日本看護学会 看護総合. (発表予定).

  • [Publications] 神田清子: "化学療法を受けているがん患者の味覚変化に対する看護介入"日本がん看護学会誌. 15・特別号. 67 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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