2000 Fiscal Year Annual Research Report
出産後の女性の心理・社会的構造と育児問題の関連および家族支援の構築に関する研究-妊娠後期から出産後2年間の縦断的研究-
Project/Area Number |
11672380
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
丸山 知子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (80165951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 安子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (40285010)
杉山 厚子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10264540)
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Keywords | 出産後の女性 / 心理・社会的構造 / 育児問題 |
Research Abstract |
本研究の目的は、妊娠後期および産褥早期の女性を対象に出産後2年間の心理・社会的状況と育児に対する意識等を縦断的に追跡し、それらに関連する要因の分析、家族支援モデルを構築するものである。 本年度の実施は以下の通りである。 1.昨年度1490名に質問紙を配付し、1150名より回答が得られた。そのうちデータのそろっている1011名(妊婦370名、褥婦641名)について分析を行い、その成果を日本女性心身医学会に報告した。また、本結果について論文掲載予定である。 2.回収の得られた1150名のうち、継続調査に同意の得られた460名について、産後1ヶ月および7,8ヶ月時に継続調査を行った。産後1ヶ月時については分析を行い、日本女性心身医学会に報告した。本結果についても現在論文掲載予定である。 3.現在7,8ヶ月時の調査結果についてデータ入力中である。 4.結果の概要は、妊婦は心理的・情緒的心配の側面が強く、褥婦は心身疲労が強かった。両群とも夫のサポートやボディイメージへの関心は強かった。また、計画していなかった妊娠群に心配が強い傾向が示唆された。 5.質問紙の心配の内容および自由記載のうち、何らかのコンタクトをとる必要があると判断した対象については、電話や手紙によってその状況を把握しながら相談に対応している。 6.12年8月には対象者のために大学においてグループ面談を2回行った。1回5,6人が参加した。 7.対象者の要望により電話相談日時を設け、さらにグループ面談を行う予定である。現在も電話相談や必要時直接個人面談も行っている。
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[Publications] 丸山知子,吉田安子,杉山厚子,須藤桃代: "妊娠期・出産後2年間の女性の心理・社会的状態に関する調査 第1報 妊婦の心理・社会的状態"日本女性心身医学. 6(1). (2001)
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[Publications] 吉田安子,丸山知子,杉山厚子,須藤桃代: "妊娠期・出産後2年間の女性の心理・社会的状態に関する調査 第2報 産褥早期の心理・社会的状態"日本女性心身医学. 6(1). (2001)