1999 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のヘルスプロモーションにおける生活習慣と長寿信念に対する看護介入の研究
Project/Area Number |
11672383
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
奥野 茂代 長野県看護大学, 看護学部, 老年看護学教授 (90295543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 紀子 長野県看護大学, 看護学部, 看護教育学教授 (70281251)
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Keywords | 高齢者のヘルスプロモーション / 長寿信念 / 生活習慣 / グループアプローチ / 看護介入 |
Research Abstract |
目的は、(1)高齢者のヘルスプロモーション・プログラムに活用できる高齢者の長寿に関する信念の尺度を明らかにする、 (2)高齢者の長寿に関する信念への気づきを高める看護介入のプログラムを開発し、高齢者のQOLを検討する、ことである。 目的1に対しては、高齢者、看護職、福祉職あわせて約500名を対象に質問紙調査を実施した。回収率は、約65%であり、現在データの入力、分析を実施中である。 目的2に対しては、長寿の信念に対する気づきを高める看護介入プログラムとして、エンカウンターによるグループ・アプローチ(構成的、非構成的)を、参加者17人に実施した。実施は、4月〜12月にわたり10回の定期セッションと、1泊2日の合宿研修、前年度終了者との交流会1回が行われた。データ収集は、参加者の了解を得て会話記録や、参加者の撮影した写真により行われた。グループアプローチの会話分析では、345件の内容が抽出され7領域に分類された。参加者は、グループでの話し合いを通して人生を振り返る人間関係を持つことができ、自己効力感が上昇した。また参加者の撮影した写真分析からは、その持つ意味・意図が3つに分類された。すなわち(1)昔を偲び今に至る回想のできる事象、(2)美しいもの、好きなもの、喜び、楽しみ、誇り、安堵、愛着、感謝など肯定的で積極的な気持ち・感情を喚起する事象、(3)後世への願いや使命感を喚起する事象である。参加者は、馴染んだ日常生活環境において、これらの意味を意識的・無意識的に反復体験し、自分らしいあり方で高齢期に適応し生活していると考えられた。これらの成果を国内学会に4回、国際学会に1回発表した。また専門誌に1編を投稿中である。
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[Publications] 池田紀子、奥野茂代: "前期高齢者の長寿信念に関するグループアプローチとその効果"第2回日本老年行動科学学会誌. 23-23 (1999)
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[Publications] 池田紀子、奥野茂代: "Group Approach for Japanese Elderly people."ICN Centennial Celebrations 記念会議誌. 125-125 (1999)
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[Publications] 池田紀子、奥野茂代: "高齢者の長寿に関する関心-グループワークの内容分析から"第4回日本老年看護学会学術集会誌. 30-30 (1999)
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[Publications] 奥野茂代: "高齢者のヘルスプロモーションと看護(会長講演)"第4回日本老年看護学会学術集会誌. 21-22 (1999)
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[Publications] 奥野茂代、池田紀子: "高齢者の日常生活における意味ある事象-写真の内容分析から"第3回日本老年行動科学学会誌. 64-64 (2000)