1999 Fiscal Year Annual Research Report
生命を大切にする子どもの心を育てる健康教育カリキュラムの構築
Project/Area Number |
11672390
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
山崎 美惠子 高知女子大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (70112555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益守 かづき 高知女子大学, 看護学部, 講師 (20238918)
中野 綾美 高知女子大学, 看護学部, 助教授 (90172361)
今西 一實 高知女子大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (40094742)
岡本 幸江 高知女子大学, 看護学部, 助手 (70305811)
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Keywords | 生命の大切さ / 思いやり / 子ども / 健康教育 |
Research Abstract |
本年度は、研究目標(3)『生命を大切にするこころを子どもに育てるということに対して、幼稚園教諭・保育士がどのような考えを持っているのかを明らかにする』に焦点をあてて研究に取り組んだ。 1.看護・幼児教育・道徳教育・児童心理領域の文献検討 2.フォーカスグループの実施 : 保育士4名・研究者3名により、生命を大切にする子どもの心について討議を行った。討議内容を分析した結果、(1)子どもが生命をどのように考えるのか、(2)子どもが家族の死と対面するということはどのような体験か、(3)子どもの思いやりの発達過程、(4)最近の子ども・親の特徴、(5)生命を大切にする子どもの心を育むための保育士の子ども・親への関わりが抽出された。 3.インタビューの実施:幼稚園教諭を対象に、フォーカスグループで抽出された 『生命を大切にする子どもの心を育むための子ども・親への関わり』に焦点を絞ってインタビューを行った。インタビュー内容を分析した結果、(1)子どもと生命のふれあい、(2)生命に関わる子どもの社会化、(3)生命の大切さを教える、健康の大切さを教える、(4)思いやり・共感性を育む、(5)子どもの生命を大切にする心の育ちを支えるの5つの関わりが抽出された。 4.保育士・幼稚園教諭を対象とした「生命を大切にするこころを子どもに育てる関わり」に関するアンケート調査用紙の作成とプレテストの実施:フォーカスグループ、およびインタビューで得られたデータを分析した結果、および既存の文献を参考にして、調査用紙を作成した。調査用紙は、(1)デモグラフィックデータ(4項目)、(2)最近の子どもの特徴について(11項目)、(3)最近の親の現状について(7項目)、(4)子どもの生命を大切にする心や、思いやり育むために幼稚園・保育園でで工夫している事柄(1項目)、(5)生命を大切にする子どもの心を育てるための関わり(34項目)から構成されている。現在、プレテストを実施中である。
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