2000 Fiscal Year Annual Research Report
精神分裂病患者の症状管理プログラムの開発-学際的ティームによる心理教育グループ-
Project/Area Number |
11672394
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
羽山 由美子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (10124405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 尚宏 財)精神医学研究所, 附属東京武蔵野病院, 副院長
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Keywords | 心理教育 / 症状管理 / 服薬教育 / 精神分裂病 |
Research Abstract |
平成12年度では、前半で、分裂病患者対象の心理教育グループで使用する患者用ブックレットの作成、および介入前後で使用するアウトカム指標の検討と作成、後半ではそれらを用いて実際にプログラムを実施し、主として実験群の介入前後のデータ収集を行った。 患者用ブックレットは、4回のグループ・セッションの学習内容を網羅した下記のような内容からなるA4判14頁のものを作成した。タイトルは「服薬学習グループ」で、グループの意義とアウトライン(p.1)、"A.病気と治療"(pp.2-3)、"B.精神科の薬の作用と副作用"(pp.4-5)、"C.自分の調子(体調・具合)の変化と薬とのつきあい方"(pp.6-7)、"D.退院後の生活で大事なこと"(pp.8-9)、"Q&Aこんなときはどうすればいいのでしょうか?"(pp.10-14)、以上である。 アウトカム指標には、12項目からなる面接用服薬学習Grp質問紙、患者の病識に関する評価質問紙(A.S David作、金吉晴訳)、その他、満足度アンケート、簡易精神症状評価(BPRS18項目版)および属性フェースシートの以上である。グループ介入の前後で、研究者2名がそれぞれ、患者個別に30〜40分程度の面接(介入前では上記2種類の質問紙による面接とグループ参加への動機付け、介入後ではセッション内で満足度アンケート実施、個別面接で同様の2種類の質問紙と簡単な復習)を実施した。 これまでに実施したグループは2000年8月下旬から2001年2月までの6ヶ月間で計9クール、対象患者数は63名である。研究フィールドが急性期病棟という特徴から、週1回で計4回のセッションをすべて終了する前に退院する患者が半数近くあり、介入後のデータが可能な者はエントリー数の半数程度である。平成13年度も引き続きグループの実施・評価を行う予定である。
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