2000 Fiscal Year Annual Research Report
持久力発現効果に及ぼす食環境の栄養生理的役割に関する研究
Project/Area Number |
11680036
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
屋代 正範 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50145158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
屋代 彰子 九州女子大学, 家政学部, 教授 (10200487)
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Keywords | オリーブ油 / BCAA;分枝鎖アミノ酸 / 内分泌機能 / 血清遊離脂肪酸 / 乳酸 |
Research Abstract |
本研究では健常な男子大学生を対象に単価不飽和脂肪酸高含有脂肪であるオリーブ油とBCAAを強化した食事の約3ヵ月半にわたる摂取が、運動時のエネルギー代謝や内分泌機能に及ぼす影響について検討した。 1)血清遊離脂肪酸レベルは、いずれの週においても運動後が運動前より有意に増加していた。特に13週では、他の週に比べて増加率が顕著であった。 2)血清グルコースレベルはいずれの週においても運動後が運動前に比べ減少傾向を示していた。 3)血中乳酸レベルは、1週目では運動後が運動前より有意な増加が認められ、10週目及び13週目においては増加傾向を示したが、有意差が無かった。 4)血中成長ホルモンレベルは、1週目、10週目及び13週目のいずれにおいても運動負荷により著明な増加が認められた。特に13週目では1週目より高い変化率を示した。 5)血中アドレナリンレベル及びノルアドレナリンレベルはいずれの運動負荷においても運動後に増加していた。特に10週目では1週目より変化率が高かった。 以上のように本研究結果では、実験期の運動時における血清遊離脂肪酸レベルが高かったこと、血清グルコースレベルが運動時に比較的安定していたこと、及び運動による乳酸の変動も小さかったことは、それらホルモンの活動力にたいして食餌脂肪やBCAAを含めた必須アミノ酸が促進因子として機能し得る可能性を示したといえる。
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