2001 Fiscal Year Annual Research Report
持久力発現効果に及ぼす食環境の栄養生理的役割に関する研究
Project/Area Number |
11680036
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
屋代 正範 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50145158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
屋代 彰子 九州女子大学, 家政学部, 教授 (10200487)
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Keywords | 運動後 / 体づくり / 蛋白質 / 糖質 / 血清ホルモンレベル / インスリン / 分岐鎖アミノ酸 |
Research Abstract |
本研究では運動部に所属する健常な大学生男子を対象に、運動後に蛋白質及び糖質を摂取させ、体づくりに対する蛋白質及び糖質の効果について血清ホルモンレベル及び尿素窒素レベルの変動を検討した。 1.尿中尿素窒素排泄量の変動は、蛋白質+糖質摂取群と蛋白質摂取群を比較すると、運動終了後1時間、2時間および3時間以降において蛋白質+糖質摂取群の方が低い値を示す傾向にあった。 2.血中における総アミノ酸膿度、分岐鎖アミノ酸濃度及び必須アミノ酸濃度の変動は、いずれも運動終了後30分経過時点において蛋白質+糖質摂取群は蛋白質摂取群と比較して有意な増加が認められた。また、運動終了後60分経過時点では蛋白質摂取群のアミノ酸濃度のレベルに漸減する様子にあった。 3.インスリン量の変動は、運動終了後30分経過時点において、蛋白質+糖質摂取群は蛋白質摂取群と比較して有意に増加を示した。その後減少し運動終了後30分経過時点においては、蛋白質摂取群と同じレベルまで低下した。 以上、本研究では栄養素の複合的な組み合わせが生理的体内環境を変えること、すなわち内分泌系への刺激を増幅すること及びアミノ酸などの物質の体内レベルを増加させることなどにより目的とする栄養素の取り込みの効率を促進し栄養効果を無駄なく発揮することを通して筋肉作りや体づくりに対して影響を与えることを本研究は示したといえよう。
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