2000 Fiscal Year Annual Research Report
種々な型,強度および時間の持久的運動が脂質過酸化反応に及ぼす影響
Project/Area Number |
11680051
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
高岡 郁夫 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教授 (90053347)
|
Keywords | 過酸化脂質 / 持久的運動 / 運動強度 / 持続時間 / 水中歩行 |
Research Abstract |
運動の型、強度および持続時間の異なる持久的運動の過酸化脂質生成に及ぼす影響を検討するために、本年度は昨年度のトレッドミル・ウオーキングおよびジョギングに続き、フローミル(水中歩行)を行った。実施した実験の内容は以下の通りである。 1)流速と歩行速度をともに3km/h、4km/hおよび5km/hで設定したフローミル上で水中ウオーキングを日を変えて各60分間行った。同様に、心拍数あるいは酸素摂取量を指標に3強度の水中歩行に相当する速度でトレッドミル歩行を行わせた。 2)測定は昨年同様、運動前、運動中を通じて酸素摂取量、換気量、心拍数およびRPEを、そして運動前、運動20分、40分および60分に採血を行い、血中乳酸濃度、過酸化脂質濃度など生化学的分析を行った。 3)その結果、フローミルによる水中歩行の強度に伴う過酸化脂質の変化はほぼ同様の呼吸循環機能を動員するトレッドミル歩行より少ないことが示唆された。また、血中乳酸濃度も同様な傾向を示した。 4)最終年度はさらに強度の高いフィールドでのランニングに対する応答、また、強度および時間の異なる自転車エルゴメータ運動に対する過酸化脂質応答を検討し、健康づくりの分野で用いられている代表的な有酸素運動の強度および持続時間が過酸化脂質応答に及ぼす影響を系統的に明らかにしたい。
|