1999 Fiscal Year Annual Research Report
温熱・運動ストレスに対する運動適応と免疫機能の変化
Project/Area Number |
11680064
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
田中 信雄 京都産業大学, 現代体育研究所, 教授 (70065879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 博巳 京都産業大学, 現代体育研究所, 教授 (60121547)
足利 義男 京都産業大学, 現代体育研究所, 教授 (50065877)
澤田 博義 京都産業大学, 現代体育研究所, 教授 (30093248)
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Keywords | 環境温度 / 運動 / ストレス / 免疫 / レプチン / 血液 / 体温調節 / 運動性貧血 |
Research Abstract |
運動はストレッサーとして働き、生体にはその強度・時間・温度などにより種々のストレス反応を生じる。ストレッサーとしての運動が血液・免疫機能に及ぼす機序を解析すべく、環境温度の異なる環境下で、一過性の身体運動を実施した場合の免疫機能への影響を検討した。 被験者は健康な男子および女子大学生である。実際は15℃および35℃の環境制御室において30分間以上安静にさせた後、HRMax70%〜80%の歩行運動を30分間、傾斜3度のトレッドミルを用いて実施した。被験者の服装は指定したTシャツとショートパンツを使用させた。 実験の前および後に採血し、一般的血液性状およびCD_4、CD_8を測定した。血清は後に解凍しコルチゾール、フェリチン、β-エンドルフィン、TNF-α,IL_1、IL_6、をエリーザキットを用いて測定した。 実験前後の体重差を発汗量とし、安静、実験中および回復20分間の心拍数、血圧、口内温、皮膚温を測定した。β-エンドルフィンは男女とも15℃の環境下の運動後にわずかに増加したが、35℃では増加する者と低下する者があった。炎症性サイトカインであるTNF-αおよびIL_1には環境温の差異による運動の影響はみられなかった。IL_6は高温環境下でわずかに増加した。 今回は環境温によるサイトカインび変化について観察したが、静的な環境での影響や運動性貧血の発見時におけるサイトカインの変化について検討する。
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