2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11680066
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
金子 公宥 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (00067232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宍倉 保雄 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (60067254)
山崎 武 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (50067237)
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Keywords | 筋力 / 高齢者 / 足関節 / 体力測定 |
Research Abstract |
本研究では加齢に伴う筋力と筋の太さ(以下筋厚と言う)の変化を調べ、体力との関連を調べようとした。被験者は50歳から89歳までの健常な女性106名で、50歳群、60歳群、70歳群、80歳群に分類した。筋力は特別に製作した筋力測定装置を用い、足関節の底屈と背屈の等尺性最大筋力を足関節角90度で測定した。また、膝関節の等尺性最大伸展力を膝関節90度屈曲位で測定した。筋厚の計測は超音波診断装置を用いて行い、大腿前部(大転子から大腿長の50%遠位)、下腿後部および下腿前部(頚骨点から頚骨長の30%遠位)を計測部位とした。筋自体の筋力の算出に用いたテコ比は、膝については福永の値を用い、足関節については実測した。 1.膝伸展力は50歳以降加齢に伴い減少し、80歳群の値(141N)は50歳群(230N)の61%であった。足底屈力は50歳以降加齢とともに減少し、80歳群の値(299N)は50歳群(562N)の53%であった。足背屈力は50と60群間でほとんど変化が見られなかったが、60歳以降減少した。 2.筋厚は、大腿前部、下腿前部、下腿後部とも、加齢に伴い減少する傾向を示した。大腿前部の筋厚は60、70、80歳群の値が50歳群より有意に小さく、下腿前部では年齢群間に有意差がなかった。下腿後部では80歳群が50歳群より有意に小さかった。 3.筋厚と筋自体の筋力から単位断面積当たりの筋力の指数を算出したところ、膝伸筋群においては年齢差が認められなかったが、足底屈筋群では80歳群が50歳群より、足背屈筋群では80歳群が50、60歳群より有意に小さな値を示した。
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