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2000 Fiscal Year Annual Research Report

ため池の保全に関する地理学的研究

Research Project

Project/Area Number 11680074
Research InstitutionOKAYAMA UNIVERSITY

Principal Investigator

内田 和子  岡山大学, 文学部, 教授 (00223553)

Keywordsため池 / 文献解題 / 存在形態 / 多面的機能 / 保全 / 洪水調節 / 親水
Research Abstract

第2次大戦以降のため池の存在形態の変化を初めて統計資料に基づいて分析し、ため池総数が大幅に減少したこと、そうした減少は主として小規模なため池によること、大規模なため池はむしろ増加していることを明らかにした。
ため池に関するすべての学問分野における文献を整理し、これまでの研究の成果と課題を明らかにして、現代社会におけるため池の保全に関する研究実績がほとんどないことから、その課題を追求する本研究の必要性を示した。
ため池本来の機能である農業用水供給以外の洪水調節、親水、レクリエーション等のため池の多面的機能について整序した。そして、多面的機能に関するこれまでのすべての学問分野からの研究の成果と課題を整理した結果から、それらの研究がまだ部分的あるいは初歩的な段階にあることを示した。
ため池の多面的機能を活用した保全は現代社会におけるため池の保全上、大変有効な方策である。そうした取り組みを行っている事例として、愛知県武豊町の事例を分析し、ため池が洪水調節と親水に大きな効果を発揮していること、その方策は愛知用水の通水や都市化との関連でため池を取り巻く水環境が大きく変化したため、行政が維持・管理面で多大な支援を行って実現したことを明らかにした。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 内田和子: "ため池保全の観点から見た農業集落の変化-1970〜90年の神戸市を例にして-"水利科学. 44・1. 66-81 (2000)

  • [Publications] 内田和子: "ため池の分布について"地理. 53・8. 80-88 (2000)

  • [Publications] 内田和子: "ため池の多面的機能に関する考察"水利科学. 45・1. 1-19 (2001)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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