1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11680088
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
境田 清隆 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10133927)
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Keywords | 局地気候 / 中縮尺気候図 / 市町村データ / 海陸風 / 山谷風 / 気温分布 / 地表被覆 / 重回帰分析 |
Research Abstract |
平成11年度は仙台地区と東信地区において気象庁管轄以外のデータ収集に努め、一部で解析作業を開始した。 1.仙台地区(海の影響が顕著である地域) (1)仙台地区においては仙台市・道路公団等が管轄している気象データを1997〜99年について収集した。 (2)自記風向風速計を購入し、1999年8月から海岸に近い箇所に設置し、風と気温の観測を開始した。 (3)上記(1)のデータから、夏型気圧配置下静穏日における海陸風交替の実態を明らかにした。 (4)上記(1)(2)のデータから、海風開始時刻や海風開始に伴う気温上昇の頭打ち現象について、海岸と内陸(約3km,6km)地点との相違を明らかにした。また海岸でも頭打ち現象が確認されない日もみられた。 2.東信地区(内陸盆地と山地からなる地域) (1)東信地区においては市町村管轄データの収集を継続した。 (2)上記(1)のデータから、夏型気圧配置下静穏日における山谷風交替の実態を明らかにした。また主谷と支谷における山谷風の吹走時刻の遅速について解析を開始した。 (3)上記(1)の気温データを被説明変数とし、地表被覆を説明変数とする重回帰分析を開始した。地表被覆のカテゴリー、空間スケールについて試行錯誤の段階である。
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