2000 Fiscal Year Annual Research Report
家庭経営の視点からみたボランティア活動参加者の生活時間配分
Project/Area Number |
11680111
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
平田 道憲 広島大学, 教育学部, 助教授 (30111660)
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Keywords | ボランティア / 生活時間 / 家庭経営 |
Research Abstract |
今年度は、ボランティア活動を含む社会的活動参加者を対象とする生活時間調査を実施した。調査の概要は次のとおりである。調査対象者:広島県内で社会的活動に参加している者。調査方法:社会的活動団体との交流をもつ機関に調査票の配布を依頼し郵送により回収。配布回収状況:600票配布、有効回収数92票(回収率15.3%)。調査時期:2000年11月〜2001年1月。調査内容:社会的活動に参加した日の生活時間および関連する事項に関する質問紙。生活時間については日記法を用いた。主な研究成果と今後の研究の展開に関して、次の五点にまとめることができる。 1 対象者の基本属性は男性26.2%、女性73.8%、有職48.8%、無職51.2%、既婚77.4%、単身21.4%である。 2 対象者全体の時間配分は、職業労働時間1時間19分、家事労働時間3時間15分、生理的必要時間9時間39分、社会的活動参加時間5時間8分、他の自由時間3時間12分である。 3 男性より女性のほうが社会的活動参加時間が長い。有職男性は社会的活動参加時間が短い。男女とも既婚者よりも単身者のほうが社会的活動参加時間が長い。 4 家事労働におけるジェンダーの影響は社会的活動参加者においてもみられる。社会的活動参加者のなかでもとくに既婚女性の家事労働時間が長く家庭内家事労働分担率も大きい。有職女性と無職女性の家事労働時間や家庭内家事労働分担率には大きな違いはない。 5 今後の研究の展開としては、実際の社会的活動のなかでのジェンダーの影響を検討することが必要である。
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