2001 Fiscal Year Annual Research Report
中学生の食生活と健康の10年間にわたる推移の解析による食と健康の関連の検討
Project/Area Number |
11680153
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Research Institution | Kyoto Bunkyo Junior College |
Principal Investigator |
池田 順子 京都文教短期大学, 家政学科, 教授 (30076880)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河本 直樹 京都文教短期大学, 家政学科, 助教授 (90249368)
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Keywords | 食生活 / 健康 / ライフスタイル / 10年間 / 中学生 |
Research Abstract |
平成13年度は、以下の通り進行した。 (1)中学生を対象者とした10年間のデータファイルを用いて「食生活、生活状況と健康の10年間の推移」について検討した。10年間での対象者数は6477人であり、データファイルに入力した項目は食生活、生活状況、健康状況に関する約130項目であるが、それらから現状を把握・評価するための各種指標を算出したので、解析項目としては約200項目となる。 (2)10年間の推移として見いだせた概要は以下の通りである。 ◇身長には増減は見られなかったが、体重は3年男女で増加傾向が見られ、その結果として、肥満度にも3年男女では増加傾向が見られた。 ◇血清総コレステロールは2年女子(増加)と3年男子(低下)以外では増減は見られなかったが、HDLコレステロールは全学年で増加傾向が、動脈硬化指数は全学年で低下傾向が見られた。 ◇睡眠時間は2年女、3年男女で短縮傾向が見られた。 ◇生活状況では、テレビを3時間以上見る割合が増加傾向であり、1年男女では家での勉強時間の少ない割合が増加傾向であった。 ◇食生活の取り方では、殆どの学年で共通して認められたのは果実類の摂取頻度の低下傾向と乳類の摂取頻度の増加傾向であった。食べ方では、男子の弁当持参の割合が全学年で増加傾向を示したのみであった。 (3)「健康に生活や食生活がどの様に関与しているか」について検討した結果及び、「健康の推移に生活や食生活がどの様に関与しているか」ついて検討した結果と今回得られた結果を総合して検討し、中学生のための指導指針を考案しリーフレット(A2大用紙4つ折りでカラー印刷)に仕上げた。
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[Publications] 池田順子: "食生活指導を用いた健康教育の一つの試み"日本公衆衛生学雑誌. 48. 28-37 (2001)
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[Publications] 池田順子: "若年成人の食生活の実態と改善の取り組み"栄養学雑誌. 59. 190-190 (2001)
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[Publications] 河本直樹: "正規乱数による色彩パターンの視覚的特徴の評価"京都文教短期大学研究紀要. 40. 140-146 (2001)