1999 Fiscal Year Annual Research Report
食事摂取における各食品のサービングサイズ分布に関する研究
Project/Area Number |
11680160
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
松村 康弘 国立健康・栄養研究所, 成人健康・栄養部・疫学調査研究室長 (60181757)
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Keywords | 食品 / サービングサイズ / 料理 / 食品名シソーラス |
Research Abstract |
国外においては、各食品のサービング・サイズをもとに、食事評価の際に必要なポーション・サイズの決定や、栄養教育のための食品栄養表示制度が策定されている。このように、各食品のサービングサイズは、人々の食事の実態を検討し、健康との関連を探求する栄養疫学的研究や、栄養・健康教育のインフラ・データとなるべきものであるが、わが国ではその整備が立ち遅れている。 本研究では、個人別摂取量調査が導入された1995年の国民栄養調査の原票データを基礎として、料理分類を行い、各料理のサービングサイズの検討を行い、以下の結果を得た。 (1)料理分類の過程において、料理名および食品名のシソーラス・ファイルを作成した。 (2)出現した料理の種類数は延べ約21000あった。これらの料理の分類に当たっては、「主食・主菜・副菜・その他」「食品群」「調理方法」という3つの次元の組み合わせを用いた。今後さらにその種類数が増加することが見込まれ、さらなる検討の必要性が示唆された。 (3)分類した料理について、用いられていた食品のリストを作成し、各食品の使用頻度および1回当たりの摂取量を求めた。 (4)(3)を基として、各料理の1回当たりの平均栄養素量を求めた。 (5)今後、上記の各結果をデータベース化し、インターネット等を通じて広くオープンにすることが必要であろう。また、各料理のサービングサイズに関しては、さらに性、年齢階級別に検討する必要があると考えられた。 本研究を基に、さらに料理、食品のサービングサイズが体系化されることが期待される。
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