1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11680200
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Research Institution | Hiroshima Women's Commercial College |
Principal Investigator |
寺川 智祐 広島女子商短期大学, 教授 (50036836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 浩樹 広島女子大学, 生活科学科, 講師 (30274038)
MANZANO V. U. 広島大学, 教育学部, 助教授 (80208719)
田中 春彦 広島大学, 学教教育学部, 教授 (90033638)
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Keywords | 環境教育 / 授業研究 / 教材開発 |
Research Abstract |
平成11年度は、主として次の3点を中心に研究を行った。 1.研究目標:国際的視点に立った環境教育という立場から、日本とフィリピンの学校における環境教育に共通する課題・問題を検討し、これを踏まえて以下3つの研究目標を設定した。 (1)自分が今取り組んでいる環境問題は、単に身の回りに起こっている問題に止まるものではなく、世界の至る所で起こっている世界共通の問題であるという認識は、いつ頃、どの程度生じるのか。 (2)以上の認識は、自然に生じ高まっていくのか、それとも教師の意図的な指導を必要とするのか。 (3)教師の意図的な指導が必要とすれば、いつ、どのような指導が必要か。 2.教材開発:日本とフィリピンに共通する環境問題や両国が関係する環境問題を検討し、そのうち最もふさわしいと考えられるものを選んで教材化した。開発した単元は、「メダカと洗剤」(水質汚染)、「空気中のO_2はどこからきたのか」(森林破壊)、「ごみのゆくへ」(ゴミ問題)である。 3.学校における実践研究:開発した単元を用いて授業を行った。授業の実践者と観察者とが話し合う中で、開発した単元が環境問題に対する視野を国際的に拡げていくような学習を実現するものであるか、その有効性を検討・評価した。その結果、開発した単元の内容は一部修正を要するものの、そうした学習を実現する上で有効であることがわかった。次年度は、教師の指導の方法に注目し、そうした学習にとって有効な学習指導のあり方を重点的に検討することとした。
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