1999 Fiscal Year Annual Research Report
手書き文字の個性と変動に対する人間の認知構造の解明とその手書き風文字生成への応用
Project/Area Number |
11680212
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
但馬 文昭 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (10236523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮武 直樹 法政大学, 工学部, 専任講師
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Keywords | 手書き文字 / 文字変動 / 文字の個性 / 方向線素パターン / エントロピー / ボケ処理 |
Research Abstract |
本年度の実施計画では (1)手書き文字の筆記情報の計測と解析および文字変動に対する認知構造の解明 (2)解析結果に基づく手書き過程のモデル化 であった. (1)については,被験者が文字を筆記する際のストロークごとの字形の時系列情報を計測し,解析した.液晶タブレットにより筆記者の手書き文字をストロークごとの時系列情報として収集するシステムを構築した.さらに,実際に筆記者のストロークのデータを収集し,時系列データの性質を考慮した方向線素パターンに変換してその変動を解析した. (2)については,手書き文字を方向線素パターンに変換し,その重ね合わせに対する方向線素エントロピーに基づくモデルにより人間の文字変動に対する認知過程の解明を行った.その結果,方向線素パターンにボケ処理(ガウス重み関数のたたみ込み処理)を導入することにより,従来法よりも人間の主観評価に近い評価が可能なモデルであることが明らかになった.さらに,従来の文字変動評価法に比較して文字の変動量が小さい場合の評価結果を人間の主観評価結果に一致させることができること,30文字程度の文字数で変動評価値が推定できること等を明らかにした.このモデルを用いることにより,従来法よりも人間の文字の個性と変動に対する認知構造に適合する文字生成が可能であると考えられる. 来年度は,これらの成果を踏まえて,人間の文字変動に対する認知モデルに基づく筆記者の個性と変動を伴った文字生成手法について検討する.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 但馬文昭,宮武直樹,中島洋一: "文字学習システムにおける文字評価に関する一考察"日本教育工学会第15回大会講演論文集. 15. 565-567 (1999)
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[Publications] 但馬文昭: "方向線素エントロピーに基づく手書き文字変動評価の一改善"電子情報通信学会技術研究報告ET99. 99・581. 33-40 (2000)
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[Publications] 但馬文昭,宮武直樹,中島祥一,小田哲久: "手書き文字と活字体の混在した文書の印象評価の試み"第10回ソフトサイエンス・ワークショップ講演論文集. 10. 102-103 (2000)