1999 Fiscal Year Annual Research Report
高齢社会に対応したホームページのバリアフリー化に関する研究
Project/Area Number |
11680213
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
山西 潤一 富山大学, 教育学部, 教授 (20158249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 卓 富山大学, 教育学部, 助教授 (80262468)
堀田 龍也 富山大学, 教育学部, 助教授 (50247508)
向後 千春 富山大学, 教育学部, 助教授 (00186610)
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Keywords | 高齢者 / ホームページ / インターネット / 文字サイズ / 配色 / メニューデザイン |
Research Abstract |
高齢者を対象としたホームページのバリアフリー化に関わる基礎実験として,1)ホームページデザインにおけるフレーム構造と階層構造の問題、2)提示文字の大きさ,文字色と背景色との配色の問題を分析した.その結果,フレーム構造でないほうが高齢者には使いやすく,階層構造も画面あたりの項目数が極端に多くないのであれば極力階層を減らすほうが良く、64項目程度までなら2階層メニューがもっとも検索効率が良いとの結論を得た.文字色と背景色の組み合わせに関しては,公共のホームページ105サイトを調査し,その中で良く使われていた背景色と文字色,「Lalomia&Happ(1987)の研究で明かにされていた色の組み合わせを用いて予備実験を行い,好ましいと評価された65パターンを用いて実験を行った.その結果,「青,緑,水色系統の色を組み合わせて使用しない」「同系色の組み合わせは避ける」「陰画表示より陽画表示が望ましい」という結論を得た.又,文字サイズと画面の明るさ指標としての輝度比との関係を分析した結果,健常者が省略時の設定であるフォントサイズ3で問題なく読める場合であっても,背景と文字の輝度比が5対1より低い場合には,文字サイズをフォントサイズ6以上に設定したほうが望ましく、白内障視覚障害など高齢者特有の視覚障害がある場合には,日本工業規格にある輝度比3対1以上ではなく,5対1以上にし,文字サイズもフォントサイズ5以上にするほうが望ましいことが示された.
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