1999 Fiscal Year Annual Research Report
不明瞭な英語の聞き取り学習支援のためのデータベース作成とその検索法に関する研究
Project/Area Number |
11680223
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Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
松野 了二 熊本県立大学, 総合管理学部, 教授 (60044351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 豊 帝京大学福岡短期大学, 講師 (80227446)
税所 幹幸 熊本県立大学, 総合管理学部, 助教授 (00153784)
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Keywords | マルチメディア / 英会話教育 / 学習支援 / 聞き取り / リスニング / 発音 / 類似検索 |
Research Abstract |
本研究は2カ年計画であり、本年度はその初年度にあたる。初年度の目標は、1)英会話中級者向けデータベース作成を行うための基礎調査、2)外国人教師による日常会話のビデオ収録、3)英会話のデータベース化、であった。この計画にもとづき、英会話中級者用の単語として約2000語を選択し、ネイティブスピーカによるビデオ収録を行い簡単なマルチメディアデータベースを試作した。本マルチメディアデータベースは、単語、例文について日英・英日双方向からの検索が可能であり、将来的にはフラン語や中国語を初めとする多言語への対応を可能とする仕組みを持たせた。この成果の一部は国際会議「Advanced Research in Computers and Communications in Education」において発表した。また、このデータベースを有効に活用するための検索法については、さらに深く研究を行う予定であり、その準備段階としてWeb上から日本語類似文の検索が可能なシステムを試作し、国際会議「WebNet99」にて発表を行った。さらに、我々は我々が作成するデータベースを多くの英会話教育に携わる人々に利用してもらうために、英語聞き取り学習支援のためのコースウェア作成支援ツールの開発も行っている。本ツールを使えば、プログラミングが不得手な人でも比較的簡単にコースウェアを作成可能である。この研究成果については、国際会議「ED-MEDIA99」で発表を行った。 本研究は前述のように、初年度の目的は達成できた。次年度は、完成年度にあたるので以下の目標を持って研究を続行する予定である。1)データベースの柔軟な検索方法を構築する、2)英会話文の充実を行う、3)構築した英会話データベースをインターネット上およびCD-ROMにて公開する。
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[Publications] 松野了二、ギルバート,リチャード: "Word 2000:A Bilingual Multi-Media Resource Database for ESL/JSL Education"Advanced Research in Computers and Communications in Education. Vol.1. 496-499 (1999)
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[Publications] 堤 豊、松野了二: "Similar Syntax Search Function on Web Based Japanese Educational System"Proceedings of WebNet99. Vol.2. 1771 (1999)
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[Publications] 松野了二、堤 豊、牛島和夫: "A-MATE:A Multimedia Authoring System for Teaching ESL"Educational Multimedia/Hypermedia and Telecommunications. Vol.2. 1237-1238 (1999)