2001 Fiscal Year Annual Research Report
WWW環境における学習者対応型知的CAIシステムの開発とそのデータ分析
Project/Area Number |
11680228
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
渡邊 博之 日本大学, 工学部, 助教授 (40147658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 勝洋 日本大学, 工学部, 教授 (90139056)
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Keywords | プログラム / レポート / 電子メール / 評価 / 作業時間 / 学習者 / サーバ |
Research Abstract |
学習者が作成したレポートを電子メールによって提出した場合,教師はレポートを評価し,学習者順に並べるが,この作業には多くの時間と手間がかかる。作業時間がかかると学生はなかなか評価してもらえないという不満をもち,学習意欲が低下する。レポートの総合的な評価は教師が行うべきであるが,比較的低レベルの評価作業をコンピュータで支援することができれば,レポートを早く処理することができ,教育活動を効率よく行うことができる。 本研究では,C言語のプログラミング演習を対象として,プログラム欄と考察欄で構成された書式のレポートを電子メールによって提出された場合に,サーバ側のメールボックス(POP3)にスプールされたレポートを自動的に評価し,その結果を学習者に電子メールで返信するシステムを開発した。この結果,次のことが明らかとなった。 (1)教師の実作業時間を最大35%軽減できた。また,教師は課題ごとの提出レポートが容易に把握でき,レポートの管理が容易になった。 (2)未完成のままレポートを提出する学習者や,作成したプログラムが題意を満たしているかどうかがわからない学習者に対して,レポートの書き方の改善に役立った。 (3)レポートの未提出者が減少しないことから,学生の実習参加への意欲の低下が軽減できた。 (4)コンパイルエラーのないプログラムは検査データを用いた実行結果と検査結果とが一致するかを確認し,プログラムのバグの発見に役立った。
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[Publications] Hiroyuki Watanabe, Katsuhiro Kato: "Development of Report Evaluation Support System used E-mail"Proceeding of ICCE/SchoolNet 2001. 3. 1703-1704 (2001)
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[Publications] 新谷勝, 加藤勝洋: "XMLを用いた学習成績データベース検索システムの開発"情報処理学会東北支部2001年度第3回研究論文集. II. 29-31 (2001)
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[Publications] 清水慶一郎, 加藤勝洋: "個別学習OCRデータからのS-P表の作成システムの開発"情報処理学会東北支部2001年度第3回研究論文集. II. 54-56 (2001)