2000 Fiscal Year Annual Research Report
養護教諭の連携と自己理解リフレッシュをはかるネットワークシステムの開発研究
Project/Area Number |
11680231
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Research Institution | Ashiya University |
Principal Investigator |
赤倉 貴子 芦屋大学, 教育学部, 助教授 (80212398)
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Keywords | 情報通信倫理 / 情報セキュリティ / ネットワーク / 学校保健室 / 養護教諭 / システム開発 / リフレッシュ / 自己理解 |
Research Abstract |
学校不適応の子どもの増加に伴い、保健室の役割がクローズアップされ、養護教諭の存在が重要になってきた。しかし、養護教諭は通常各学校に一人であり、養護教諭同士の情報交換や連携・研鑽の場が限られているという状況をふまえ、本研究では、ネットワークを利用して、これらの場を提供できるシステムを開発しようとした。昨年度は、Eメールを利用してスーパーバイザーに意見を聞けるシステムを構築したが、本年度の目標は、リアルタイムで動画を転送するシステムを試作し、その可能性を検討することであった。具体的な実施内容は、 (1)デジタルビデオで撮影した画像を、添付ファイルの形式で転送し、その画像をもとにして、双方が意見交換をする実験を行った。意見交換は、Eメールでの送受信とした。 (2)昨年度試作したCCDカメラを利用した画像送受の実験と、デジタルビデオの動画ファイルとを、通信速度と画像の大きさの負荷の観点から比較した。 (3)養護教諭に、動画ファイルを見てもらい、直接面談する場合との相違について調査した。このとき、(1)自分がスーパーバイザーと話す場合、(2)養護教諭同士が話す場合、(3)将来的に児童生徒とネットワーク上で話す場合、の3つの場面を想定し、その評価を求めた。 (4)養護教諭が考えている守秘事項が、児童生徒が求める守秘事項と垂離がないかどうかを調査し、セキュリティのあり方を検討した。 であったが、リアルタイムでの送受信は、上述(3)(3)では、問題が多いと考えられた。次年度には、問題の解決方法を探り、セキュリティの方法も含めて、実用的な画像付相談システムとして完成させたい。
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