2000 Fiscal Year Annual Research Report
英語基本動詞のコアーイメージを用いた句動詞による外国語学習の展開
Project/Area Number |
11680233
|
Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
三根 浩 同志社女子大学, 学芸学部, 教授 (10149726)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 理 関西大学, 総合情報学部, 助教授 (40206941)
吉田 信介 摂南大学, 国際言語文化学部, 教授 (50230743)
吉田 晴世 摂南大学, 国際言語文化学部, 助教授 (40210710)
佐伯 林規江 同志社女子大学, 学芸学部, 助教授 (80225747)
|
Keywords | CALL / 句動詞 / コア・イメージ / EFL / 副詞辞 |
Research Abstract |
平成12年度の研究では、初年度に学習課題の核として選び出した基本動詞と前置詞/副詞にしたがって具体的な句動詞学習ソフトを実装し、実地調査を行った。基本動詞としては、昨年度のbreak,bring,callの3語に加えて、比較的に句動詞の使用例が多いcomeとgiveについてデータを追加した。これらの動詞を、Kennedy(1920)や東・松本(1991)などの文献を手がかりに選び出した19個のparticleと組み合わせてできる、句動詞の意味分析を行った。これに伴い、学習可能な句動詞の用例数は昨年度の44語から今年度は約180語に増加し、より一層の学習効果を期待できるようになった。 昨年度に開発したソフトウェアの試作版をJACET(大学英語教育)第39回大会で報告したところ、音声KR(Knowledge of Result)の提示について有益なサジェッションが得られたため、課題提示時における音声情報の追加と、正解時の句動詞の発声パターンに関するKRを追加した。これに伴い、音声情報の学習効果とgetに関する句動詞学習に短期的な促進がみられることが明らかにされた。一方、句動詞のコア・イメージを表現する動画像の作成に関しては、英語表現と日本語表現の質的な違いにより充分な量の動画像を作成することが困難なことが明確になった。今後の、課題として残される問題であると思われる。このCALLシステムについては、CIEC会誌『Computer & Education』第8巻に論文を掲載し、さらに、2000PCカンファレンスにおいて研究代表者と研究分担者とにより実践面での報告を行い、好意的な評価を得た。
|