2001 Fiscal Year Annual Research Report
学習者の特性を用いた個人適応型学習支援システムの構築
Project/Area Number |
11680234
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Research Institution | Ube College |
Principal Investigator |
高本 明美 宇部短期大学, 情報システム学科, 助教授 (10154907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 美知子 宇部短期大学, 情報システム学科, 教授 (00156829)
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Keywords | 学習支援システム / 自己効力感 / 自己決定感 / 学習履歴 / 個人適応型 |
Research Abstract |
学習者の学習意欲・興味を活かして学習の行える、個人適応機能を備えた学習支援システムについて研究を進めている。本研究は、学習意欲の持続のために、学習者の内発的学習意欲のうち自己効力感と自己決定感に着目している。 学習支援システムのプロトタイプを作成した。システムは、学習者の学習に対する自己評価と学習の遂行結果を用いて自己評価領域を求め、自己効力感を損なわないように次の学習範囲を決定する。また、学習者の自己決定感を高めるため、学習者主導で学習を進め、学習の目標点や学習を始める項目を学習者が設定する。さらに、学習中においてシステムより提示された学習範囲の中から、学習者が次の学習項目を決定する。プロトタイプシステムでは、小学校の算数を学習教材に取り上げている。 自己効力感と自己決定感を考慮した本システムにより学習者の学習が持続できるか、長期間の実験を行う必要がある。そのため、一般公開に必要な機能を追加し、プロトタイプシステムをWeb上で公開実験した。実験は、学習履歴を収集するとともに、アンケート調査を行った。この実験の結果より、学習支援システムを小学生が利用するためには、操作を補助する機能が必要なことが分かり、操作を補助する機能をプロトタイプシステムに実装した。また、実験で収集した学習履歴の分析を行った。これにより、学習者の学習意欲を持続させるためには、学習履歴情報を活用して学習の行き詰まり状態を検出し、学習者に適切な支援情報を提供する機能が必要なことが分かった。
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