2000 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワークを利用した教育活動の成功要因に関する研究
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11680236
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Research Institution | Toyama National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
成瀬 喜則 富山商船高等専門学校, 一般教科, 助教授 (00249773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早勢 欣和 富山商船高等専門学校, 電子制御工学科, 助手 (60238144)
新開 純子 富山商船高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (60179067)
山西 潤一 富山大学, 教育学部, 教授 (20158249)
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Keywords | ネットワーク / 教育プロジェクト / テレビ会議 / コーディネータ / 学習支援 |
Research Abstract |
本研究では、主に外国の教育機関とのネットワークを利用した協同学習を活性化させるために、教育実践に関する成功要因を調査し、効果的な教育活動の具体的内容について提案をすることを目的とした。 これまでの研究結果より、コーディネータの存在、カリキュラムや教育システムの調整、テレビ会議の使用による学習の動機付けを行うことの必要性があることがわかっている。 今年度は、積極的な実践活動を行っている教師を対象にしてアンケートを実施し、教師の意識を分析した。その結果、実践の進め方についての支援や情報技術に関する支援を積極的に望んでいることがわかった。さらに、このような実践に対する評価方法については大きな戸惑いはないものの、多くの実践教師は授業との関わりに関して課題を持っていることがわかった。そこでインタビューを通してさらに深く分析した結果、学習課題の設定によっていくつかの課題を解決できることがわかった。 例えば、交流相手校の学習進度に依存しない学習課題の設定を行うことや、そのための学習指導体制を作り上げることである。また、多くの国では、情報教育を教科横断的な学習として位置づけていることから、複数の教科で扱える課題を設定することも必要である。 そこで、実際に交流プランを作って実践を行い、それを評価した。いくつかの学習課題を設定して、各校が独自に活動を行えるようにし、学習課題の到達状況を報告し合う形態を採用した。これによって、学習者の学習意欲が持続されることが確認された。 また、学習者に対する外国語の支援に関する研究の必要性が改めて明らかになった。そのため、学習者が外国語を使用して交流するためのシステム開発について研究を行った。
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[Publications] 成瀬喜則,長山昌子,早勢欣和,C.Moananu: "交流学習におけるテレビ会議の利用と教育的効用"富山商船高等専門学校研究集録. 33. 91-97 (2000)
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[Publications] 成瀬喜則,山西潤一: "外国との遠隔協同学習を成立させるための条件について"教育工学関連学協会連合第6回全国大会講演論文集. 445-446 (2000)
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[Publications] 成瀬喜則,長山昌子: "課題解決型学習プロジェクトの構築とテレビ会議の有効利用"日本教育情報学会第16回年会論文集. 116-117 (2000)