1999 Fiscal Year Annual Research Report
学校数学における生きる力の育成を目指すカリキュラム開発研究
Project/Area Number |
11680250
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
能田 伸彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (80020121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
垣花 京子 東京家政学院筑波女子大学, 短期大学部, 助教授 (50248754)
清水 静海 筑波大学, 教育学系, 助教授 (20115661)
木村 捨雄 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90000059)
原田 耕平 川村学園女子大学, 教育学部, 助教授 (10238181)
礒田 正美 筑波大学, 教育学系, 助教授 (70212967)
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Keywords | 生きる力 / カリキュラム開発 / オープン・アプローチ / カブリープログラム / 問題解決 |
Research Abstract |
算数・数学は、学校教育では特に大切であろう。何故なら、一人学びの困難な教科であり、しかも西洋的な合理主義に加えて東洋的な直感の育成を図ることが不可欠であるから、日々の授業で『生きる力』の育成を目指しながら、それを具体化するカリキュラムの開発が必要となる。そこでまず、東洋的な直感からのアプローチとして、喜びをもって日々の学習に主体的・個性的に参加するための、(ア)面白さと(イ)楽しさと(ウ)自主性を尊重しながら、さらに、認知的な側面からフォローし、(カ)正確性と、(キ)的確性と、(ク)理論性を加味したカリキュラム構成の原理の開発を進めた。 一方「オープン・アプローチによる指導と授業の構成原理」でもって、日々の授業における「数学的な問題解決の発見と解決」に役立ち、しかも一人ひとりの子供が生きる喜びを獲得する学習指導の展開を図った。 最終的には、児童・生徒が自ら主体的に問題解決できる『ノウハウ』の獲得を目指すものである。従来のプログラム化されたデータ・ベースから構成されたテキストを活用するだけでなく、子どもがコンピュータと直接対話し、問題解決できるカブリ-プログラムを活用し、個性的で主体性のある問題解決の学習を開発する。そして自立した問題解決者の育成を図るために、西洋的な合理主義と東洋的な調和の精神を加味、人間本来が目指す『生きる力』の育成と発展をめざす算数・数学のカリキュラム開発を進めた。
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