1999 Fiscal Year Annual Research Report
小学校「総合的学習の時間」を活用した英語学習指導に関する実践的研究
Project/Area Number |
11680282
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
関田 一彦 創価大学, 教育学部, 助教授 (70247279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 成司 創価大学, 教育学部, 助教授 (30191555)
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Keywords | 国際理解教育 / 英語教育 / 情報教育 / 総合的な学習 / 協同学習 |
Research Abstract |
三年間にわたる研究の初年度である本年は資料収集が主な活動であり、特段に報告すべき成果はない。研究代表者である関田は、都内の複数の小学校を訪問し英語学習を含む総合的学習の時間に向けた取り組みを参観した。また、当初提出した本年度の実施計画に即して、数名の小学校教員と協同学習について勉強会を開き、総合的な学習の時間での学習活動を検討した。さらに時期的な問題が実現しなかったが、I*EARN-JAPAN事務局と連絡を取り、いくつかのプロジェクトへの参加を企画した。ただ、具体的かつ汎用的な授業案としてまとめるには至っていない。 研究分担者である吉川は、知人の赴任しているシンガポール日本人学校と連絡を取り、本研究に協力していただく小学校の交流相手となっていただくよう打診をした。残念ながらその方が本年度で異動になるため、具体的な交流授業を計画するには至らなかった。国際理解教育の一環として英語学習を進めるための授業案を構想する事が本年度の課題であったが、日本語とは異なる表現方法、コミュニケーションの手段としての英語に出会う学習活動を中心にした指導計画を作成中である。 本年度は具体的な成果を出す段階ではないが、資料・情報収集を通して、大学教員やネーティブのボランティアなど学校外の人間が主導的な立場で進める英語学習活動は、どうしてもイベント的で一過性のものになりやすいという従来からの指摘を再確認することになった。また、少子化により学級数が流動的になることで、学級間の足並みを揃えることが今まで以上に困難になったり、合同で総合的な学習活動を企画する際に、年間計画が立て難くなったり、という現場の問題についても認識を新たにした。新年度は、研究協力者である小学校教員に我々の提案に基づいた授業を実際に試行してもらい、その実践的有効性を検討することになる。
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