1999 Fiscal Year Annual Research Report
テレビ電話・インターネットを活用した聴覚障害児・者のための遠隔授業に関する研究
Project/Area Number |
11680291
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Research Institution | Tsukuba College of Technology |
Principal Investigator |
小林 正幸 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 教授 (50215365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 保志 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 助教授 (70212917)
大沼 直紀 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 教授 (20169022)
内野 權次 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 教授 (30100811)
三好 茂樹 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 助手 (80310192)
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Keywords | 聴覚障害 / 遠隔授業 / テレビ電話 / ISDN / インターネット / 字幕 / 音声認識 / リアルタイム |
Research Abstract |
研究実績の概要は、次の通りである。 1.一般大学(北海道大学)、聾学校(愛媛県立松山聾学校)で活用されているインターネット等について調査し、資料を収集した。 2.各種の展示会に参加し、市販されている音声認識ソフト、インターネット関係のハード、ソフトの最新の動向を調査し、資料を収集した。 3.音声認識ソフト「ViaVoiceミレニアム」や、音声認識ワープロソフト「Voice一太郎10」等を購入し、音声入力で字幕が提示できる基礎環境を整備した。 4.筑波技術短期大学聴覚部の非常勤講師が担当している科目「総合II(社会)」の講義において、テレビ電話を介して特殊なキーボード入力によるリアルタイムで音声内容を字幕に変換するシステム(新規に開発)を活用し、受講学生(全員重度、又は最重度の聴覚障害者)に対して、字幕による情報保障を行い、講義終了後受講学生に対して字幕による情報保障に関するアンケート調査を実施した。このアンケートの結果は、次の通りである(回答者数:33名)。 (1)講義の内容を理解する上で、字幕に頼りましたか。(1)たいへん頼った:22名(2)少し頼った:10名(3)あまり頼らなかった:1名(4)全く頼らなかった:0名 (2)字幕の中に時々「誤り」がありました。この「誤り」は、講義の内容を理解する上で困りましたか。(1)たいへん困った:0名(2)少し困った:7名(3)あまり困らなかった:17名(4)全く困らなかった:9名 (3)前回の講義内容をプリントして配布しています。このプリントは講義の内容を理解する上で役に立ちましたか。(1)たいへん役に立った:29名(2)少し役に立った:4名(3)あまり役に立たなかった:0名(4)全く役に立たなかった:0名
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[Publications] 小林正幸 他: "聴覚障害学生のためのリアルタイム字幕提示システムの改良・研究"日本特殊教育学会、第37回大会発表論文集. 46 (1999)
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[Publications] 小林正幸 他: "講義場面におけるテレビ会議装置を用いたキーボードの連弾入力方式によるリアルタイム字幕提示システム"筑波技術短期大学テクノレポート. Vol.7. (2000)
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[Publications] 小林正幸 他: "聴覚障害者のための音声認識を活用したリアルタイム字幕挿入システム"電子情報通信学会技術研究報告. 99巻581号. 41-48 (2000)