2000 Fiscal Year Annual Research Report
日本語教育用教材を紹介するキーワードの妥当性に関する研究
Project/Area Number |
11680314
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
吉村 弓子 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (40183123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 和久 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (10186041)
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Keywords | 日本語教育教材 / オンライン検索 / キーワードの妥当性 / 検索記録分析 |
Research Abstract |
昨年度の研究では『日本語教材リスト』の閲覧ページ・検索ページ(http://www.is.hse.tut.ac.jp/bon/)と検索利用記録分析システムを作成した。本年度は検索利用記録を分析し、以下の結果を得た。 1.検索条件として有効なのは、学習者のレベル、使用言語である。 2.使用言語、内容などの検索がヒットしない原因の1つは、検索条件を自由に書き込める方式にしたことに求められる。検索条件とデータの間で、文字や言語が一致しない場合が生じる。たとえば使用言語で"German"や「独語」と入力して検索しても、データの「ドイツ語」は得られない。検索ページを選択式に変更する必要がある。内容については、「日本語で入力してください」というようなメッセージを表示すれば、少なくとも"grammar" "bunpou"という入力は回避できる。 3.ヒットしない今一つの原因は、元のデータ(凡人社作成『日本語教材リスト』)に学習者のレベルが33%、使用言語が20%しか登録されていないためである。凡人社の改善が望まれる。 以上については、日本語教育連絡会議(7月29〜30日 ウィーン大学主催)で口頭発表した。近日中に論文が印刷される予定である。 来年度は、検索者の属性とキーワードとの相関を解明したい。
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[Publications] 吉村弓子,田端公一,河合和久: "オンライン日本語教材リストの検索記録の分析"アジア太平洋地域における日本語教育と日本研究. (2001)
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[Publications] 吉村弓子,河合和久: "オンライン日本語教材リストの検索サービスの利用分析"第13回日本語教育連絡会議報告・発表論文集. (2001)