1999 Fiscal Year Annual Research Report
経済を学ぶ留学生のための専門連語辞書の作成と利用法の開発
Project/Area Number |
11680316
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Research Institution | Chuogakuin University |
Principal Investigator |
小宮 千鶴子 中央学院大学, 商学部, 助教授 (40225579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 淳子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (40200894)
石井 正彦 大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (10159676)
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Keywords | 専門日本語教育 / 経済 / 専門語 / 連語 / 専門連語 / 教科書 / 新聞 / 辞書 |
Research Abstract |
留学生が専門語を適切に使用するには、概念だけでなく、語の使い方に関する知識も必要であるが、従来の専門語辞典には概念の記述しかない。そこで、前回の科学研究費補助金では、「公定歩合を上げる」など経済の専門語を含んで専門的概念を表す専門連語の辞書作成を試みたが、用例の不足から辞書の形にはできなかった。 今回の研究の目的は、経済の専門連語辞書を完成させ、その利用法を開発することであるが、3年計画の初年度である本年度は、次のことを行った。 (1)用例を補充するため、高校の政治経済教科書(経済部分)16冊、大学の一般教育の経済学教科書5冊一般社会人むけ経済学解説書2冊を入力した。 (2)先の研究で選定した専門連語を949種に整理し、英語、中国語、韓国語に翻訳した。 (3)前回の研究では理解と表現の両方の辞書を目指したが、扱う専門語が95語と少ないため、表現用の辞書というコンセプトに変更した。 (4)学びやすい表現用専門連語辞書を目指し、専門連語の判定基準も一部緩めるなどして949種に整理した専門連語をさらに検討し、配列法についても検討を行ったが、なお検討中である。 (5)前回採集した1840の用例について、生の用例に触れさせることを目標に、出典に当たり文脈などを確認しながら、最低限の加工を施して辞書の例文を作成した。
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