2000 Fiscal Year Annual Research Report
経済を学ぶ留学生のための専門連語辞書の作成と利用法の開発
Project/Area Number |
11680316
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Research Institution | Chuogakuin University |
Principal Investigator |
小宮 千鶴子 中央学院大学, 商学部, 助教授 (40225579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 淳子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (40200894)
石井 正彦 大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (10159676)
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Keywords | 専門日本語教育 / 経済 / 専門語 / 連語 / 専門連語 / 教科書 / 新聞 / 辞書 |
Research Abstract |
本研究は、一般日本語教育を終了し、日本の大学学部で日本語で経済学・商学・経営学などを学ぶ外国人留学生のために、経済の基本的専門語の使い方を「公定歩合を上げる」など専門連語の形で示す専門連語辞書を作成し、利用法を開発することを目的とする。今年度は、次のことを行った。 (1)用例を生かした辞書の例文作りの過程で、概論教科書からの用例の場合には内容的な難しさ、新聞記事からの用例の場合には時事的な内容の扱い方の問題などがあることが明らかになった。そこで、専門連語を構成する95語の基本的専門語について、昨年度、入力した高校の政治経済教科書17冊を資料に新たに連語例の採集を行い、頻度などからとりあげる連語を決めた。 (2)辞書の例文は、(1)の用例を生かす方針で、最小限の修正を加えて作成した。 (3)専門連語の配列は、「赤字国債を発行する」「赤字国債の発行」のように、動詞の連語と名詞の連語に対応のあるものを憂先することにした。 (4)専門連語辞書を出版するため、この企画の出版の可能性を出版社に検討してもらった。現在は二つ目の会社と交渉中である。交渉の中で、高校の政経教科書の用例を生かした例文でも難しいと言われ、用例を大きく単純化することも考えるようになった。 (5)参考のため、中学公民の教科書7冊も入力した。 なお、当初は専門連語辞書について日本語学習者にアンケート調査を行う予定であったが、新しい辞書でイメージが持ちにくく意味のある結果は出にくいと考え、とりやめた。
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Research Products
(1 results)