1999 Fiscal Year Annual Research Report
局所的な探索空間を用いた分散協調処理による多体軌跡推定
Project/Area Number |
11680354
|
Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
松尾 啓志 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (00219396)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒柳 奨 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (10283475)
岩田 彰 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (10093098)
|
Keywords | 分散協調処理 / 協調エージェント / 多体軌跡推定 / 強化学習 / 人物検出 |
Research Abstract |
本研究では、分散協調処理による多体軌跡推定問題について、以下の3つの側面から検討を行った。 ・1.協調型環境把握アルゴリズムの開発:未知の環境に複数のカメラを配置した場合を想定し、視野内に入るターゲットの見えかた(オクルージョンを含む)を相互に交換しながら、環境地図を作成するアルゴリズムの開発を行った。 ・2.隠れマルコフモデルを用いた注目領域フィルタリングアルゴリズムの開発:カメラにより獲得される大量の動画像を、そのまま認識に用いるのではなく、想定した行動を行った動画像シーケンスだけを抽出する隠れマルコフモデルを拡張した学習型動画像フィルタリングアルゴリズムを開発した。 ・3.複数カメラからの顔領域抽出システムの開発:多体軌跡推定問題を実社会に適用するアプリケーションとして、人物の追跡が上げられる。そこで、複数カメラを用いて、顔領域を安定して抽出できる、投票型顔領域抽出アルゴリズムを開発した。 本研究中、1.は、人工知能の国際会議に投稿中、2.は電子情報通信学会研究会で発表、3.は発表予定である。また2.については追加実験を行い、現在実験データの詳細な解析を行っている途中であり、まとまり次第電子通信学会論文誌に投稿する予定である。
|