2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11680380
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Research Institution | Tokyo University of Mercantile Marine |
Principal Investigator |
大島 正毅 東京商船大学, 商船学部, 教授 (50242318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
全 へい東 千葉大学, 統合メディア・基盤センター, 教授 (20216568)
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Keywords | vision / outdoor scene / ship image / optical flow / sonar image / reconstruction / plant image / wave image |
Research Abstract |
本研究では、屋外視覚データからの対象物の動きと立体構造など有用情報抽出と利用の基礎確立をめざした。3年度にわたる研究において人工物として主に船舶等動きのあるものを想定し、そのほか屋外自然物等を想定した。結果的には海上・海中その他に成果を整理できる。海上について:船舶について動きベクトルを求めるため、従来等明るさ仮定と滑らか仮定を用いているところ、後者にかえて近傍の動きベクトルの一定性を仮定する手法を開発し安定に動くことを確認した。また、動く船上から自船の動きを推定の上相手船の動きを抽出した。波浪画像からエッジ抽出によって波の向きを抽出する実験を行い、室内の実験水槽において造波機で発生した波、及び実際の定常的な波の画像について、現在目視観測で行われているのと同等の波向決定が可能であることが分った。人工衛星からの開口合成レーダ(SAR)画像を処理し油汚染部分を抽出する基礎技術を得た。海中について:サイドスキャンソナーで撮った複数枚の音響画像から海底における物体の三次元構造を再構成する技術を追及した。複数枚音響画像の重なっている共通領域を抽出し、音響画像の特徴を考慮して、多段階の輝度投影法によって、複数枚-音響画像間の対応付けを行うことにより実際のデータで海底地形の再現ができ、その有用性が明らかとなった。その他:植生のステレオ画像から増分符号相関により安定して植生の3次元形状を再構成する技術を得た。これを用いて植生領域を抽出できた。総じて研究目的とした、対象とするものの抽出と利用の基礎技術が確立できたと判断される。
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