1999 Fiscal Year Annual Research Report

色情報とエッジ情報の統合による複雑な背景をもつ画像からの顔の検出と認識

Research Project

Project/Area Number	11680396
Research Institution	Oita University
Principal Investigator	川口剛大分大学, 工学部, 教授 (20145543)
Keywords	顔認識 / 顔検出 / 顔の特徴抽出
Research Abstract	1.画像中の位置や大きさが未知の顔を、計算機によって自動的に認識するためには、顔認識処理の前に、顔領域を切り出す処理が必要である。この処理は、顔検出と呼ばれる。本研究では、まず、複雑な背景をもつカラー画像から人物顔を検出するための新たな手法を提案した。提案手法は、人物の頭を直立しただ円で近似し、だ円内部に膚領域と頭髪領域を定義する。そして、画像中でだ円を生成しながら、だ円の適合度を計算する。だ円の適合度は、頭髪領域の境界線のエッジ画像とのマッチ度、膚領域内の膚色ピクセルの密度、および、頭髪領域内の輝度値がしきい値以下のピクセルの密度の和によって与えられる。そして、提案手法は、適合度が大きい順に画像中の顔の数だけだ円を出力し、これらを顔と判定する。実験の結果、提案手法により高い検出率で顔検出できることが確かめられた。 2.画像から顔の両目を検出することは、顔認識のための前処理として重要である。顔の両目を検出することにより、画像中の顔の位置、サイズ、回転を決定できる。本研究では、次に、画像から顔の両目の虹彩を検出するための手法を提案した。この手法は、分離度フィルタを用いて虹彩の候補となる小領域を求めた後、両者を結ぶ線分の長さと傾きが許容値内にあるすべての虹彩候補の対に対してコストを計算する。このコストは、虹彩候補の近傍領域から、虹彩の境界線に対応する円をハフ変換で求めたときの投票数最大の円への投票数、虹彩候補と隣接小領域間の分離度、虹彩候補内の平均輝度値、および、虹彩候補の対を含む領域とモデル顔の両目のテンプレート間のマッチ度を用いて計算される。そして、コストを最小にする虹彩候補の対を両目の虹彩とする。実験の結果、提案手法により百パーセントに近い検出率で両目の虹彩が検出できることが確かめられた。

Research Products
(8 results)

All Other

All Publications (8 results)

[Publications] R.Nagata and T.Kawaguchi: "Face detection using color,intensity and edge infamation"Proceedings of International Technical Conference on Circuitsl Systems,Computers and Communications. 249-252 (1999)
[Publications] T.Kawaguchi and H.Abe: "Robust extraction of eyes from face"Proceedings of International Technical Conference on Circuitsl Systems,Computers and Communications. 253-256 (1999)
[Publications] 永田亮一,川口剛: "色情報とエッジ情報を用いる顔検出"第4回映像メディア処理シンポジウム資料. 43-44 (1999)
[Publications] 日高大輔,安部英樹,川口剛: "ハフ変換と分離度フィルタによる人物顔からの両目の検出"平成11年度電気関係学会九州支部連合大会論文集. 634-634 (1999)
[Publications] 永田亮一,川口剛: "複雑な背景をもつカラー画像からの顔検出"平成11年度電気関係学会九州支部連合大会論文集. 635-635 (1999)
[Publications] T.Kawaguchi,R.Nagata and T.Sinozaki: "Detection of target models in 2D images by line-based matching and a genetic algorithm"Proceedings of 1999 IEEE International Conference on Image Processing. Vol.II. 710-714 (1999)
[Publications] 永田亮一,川口剛: "複雑な背景をもつカラー画像からの顔検出"電子情報通信学会技術研究報告. Vol.99 No.448. 77-82 (1999)
[Publications] 川口剛,日高大輔,安部英樹: "ハフ変換と分離度フィルタによる人物顔からの両目の検出"電子情報通信学会技術研究報告. Vol.99 No.448. 91-98 (1999)

1999 Fiscal Year Annual Research Report

色情報とエッジ情報の統合による複雑な背景をもつ画像からの顔の検出と認識

Principal Investigator

川口 剛 大分大学, 工学部, 教授 (20145543)

Research Products

[Publications] R.Nagata and T.Kawaguchi: "Face detection using color,intensity and edge infamation"Proceedings of International Technical Conference on Circuitsl Systems,Computers and Communications. 249-252 (1999)

[Publications] T.Kawaguchi and H.Abe: "Robust extraction of eyes from face"Proceedings of International Technical Conference on Circuitsl Systems,Computers and Communications. 253-256 (1999)

[Publications] 永田亮一,川口剛: "色情報とエッジ情報を用いる顔検出"第4回映像メディア処理シンポジウム資料. 43-44 (1999)

[Publications] 日高大輔,安部英樹,川口剛: "ハフ変換と分離度フィルタによる人物顔からの両目の検出"平成11年度電気関係学会九州支部連合大会論文集. 634-634 (1999)

[Publications] 永田亮一,川口剛: "複雑な背景をもつカラー画像からの顔検出"平成11年度電気関係学会九州支部連合大会論文集. 635-635 (1999)

[Publications] T.Kawaguchi,R.Nagata and T.Sinozaki: "Detection of target models in 2D images by line-based matching and a genetic algorithm"Proceedings of 1999 IEEE International Conference on Image Processing. Vol.II. 710-714 (1999)

[Publications] 永田亮一,川口剛: "複雑な背景をもつカラー画像からの顔検出"電子情報通信学会技術研究報告. Vol.99 No.448. 77-82 (1999)

[Publications] 川口剛,日高大輔,安部英樹: "ハフ変換と分離度フィルタによる人物顔からの両目の検出"電子情報通信学会技術研究報告. Vol.99 No.448. 91-98 (1999)

川口剛大分大学, 工学部, 教授 (20145543)