初等アセンブラプログラミングにおける自動評価に関する研究

1999 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 11680400
• Research Institution: Teikyo University
• Principal Investigator: 武井 惠雄 帝京大学, 理工学部, 教授 (30004360)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 渡辺 博芳 帝京大学, 理工学部, 助手 (40240519) ; 荒井 正之 帝京大学, 理工学部, 講師 (70212602)
• Keywords: プログラミング教育 / プログラム評価 / アセンブラプログラミング / CASL

Research Abstract

プロトタイプシステムの評価結果を基に,プログラム評価タスクの再定義,自動評価手法の検討,システムの再設計と実装を行った.
1.プログラム評価タスク:本研究が対象とする評価作業は,学生が作成したプログラムが提示した問題の題意を満たしているかどうかを判定する作業である.題意を満たす条件として,(1)プログラムの動作と(2)実現方法が題意を満たしていることとする.
2.自動評価手法:(1)プログラムの動作は,実際にシミュレータでプログラムを実行することで,比較的簡単に行える.(2)プログラムの実現方法が題意を満たしているかどうかを評価する方法を検討した結果,事例ベース推論によるアプローチが有効であるという結論に至った.教員が評価したプログラムと評価結果を事例として格納しておき,提出されたプログラムを過去の事例と比較し,照合すると判断された場合には,その事例の評価結果を適用するという方法である.
3.システムの再設計と実装:システムはサーバ,教員用クライアント,学生用クライアントから構成される.学生用クライアントは学生が提出したプログラムの動作の評価を行い,プログラムと動作評価結果をサーバに送付する.サーバは事例ベース推論によってプログラムの動作評価を行う.教員用クライアントは,評価結果の閲覧や,システムが自動評価できない場合に教員が評価する作業で用いる.
以上のようなシステムを教員用クライアントの一部の機能を除いて実装した.

Research Products

• [Publications] Watanabe,H.Arai,M.and Taleo.S.: "Automated Evaluation of Novice Programs Written in Assembly Language"Proceedinngs of 7th International Conference on computer and Education. Vol.2. 165-168 (1999)