2002 Fiscal Year Annual Research Report
木構造データを対象とするデータマイニングツールの開発と応用
Project/Area Number |
11680428
|
Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
雄山 真弓 関西学院大学, 文学部, 教授 (90103134)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 孝 関西学院大学, 情報メディア教育センター, 教授 (00103135)
|
Keywords | 知識発見 / データマイニング / ルールの発見 / 構文解析木 / コーパスデータ / グラフ構造データ / 多変量解析 / 相関ルール探索 |
Research Abstract |
本研究で開発したデータマイニングツールとその応用は以下の通りである。 1.データマイニングツールの開発: (1)導出されるルールの表示を簡明にする目的で、コーパスデータを相対インデックス化データにし、意味距離と方向性の属性を加えたデータ変換ソフトの改良をLISP言語で作成した。 (2)Intelligent Minerの作動と意味距離を含むデータの実験を行った。所属機関がデータマイニング関係の研究用に既に設置しているRX600(IBM)上のIntelligent Minerを用いるため、IBM PC710とネットワーク接続を行って実験を行った。 (3)命題論理レベルで柔軟なデータマイニングを可能とすることを目的としてカスケードモデルを提案し、これを実現するデータマイニングシステムDISCASを開発した。(4)ビジュアルマイニングを目的とする、星座グラフを使ったデータマイニングツールの開発を行い多変量データの2次元平面での表示やデータ判別のためのグループ化を可能にした。 2.データマイニングツールの応用: (1)英語、日本語のコーパスデータを使って、相対節点インデックス化を行った数千件のコーパスデータを使って相関ルール探索(英語と日本語の動詞を中心に)を行った。(2)文学作品の特徴抽出を行い新たな知見を得た。(3)グラフ構造を持つ化学構造データへの応用を行い、構造と化学特性との関係で新たな知見を得た。(4)心理データへの応用として、日中間の大学生や、親の養育モデルについて、新たな知見を得た。
|
-
[Publications] 辻野順子, 雄山真弓, 乾原正: "母親の子どもに対する愛着の起源に関する研究"臨床教育心理学研究. Vol.28 No.1. 17-26 (2002)
-
[Publications] Junko Tsujino, Mayum Oyama, Xinying Huang, Tadashi Inuihara: "Factors Related to Anxiety in University Students in Japan and China"Intercultural Communication Studies. XI:2. 119-129 (2002)
-
[Publications] Junko Tsujino, Mayumi Oyama, Tadashi Inuihara: "Specificity of a Mother's Attachment to her Child using the Attachment Inventory and Factors Related to Attachment : Longitudinal Research from Prenatal to Age Three"Journal of Prenatal & Perinatal Psychology & Health. 17(1). 63-84 (2002)
-
[Publications] 辻野順子, 雄山真弓, 黄辛隠: "日本と中国の大学生にみる母親のBondingタイプに関係する要因"関西学院大学情報科学研究. Vol.17. 25-40 (2003)
-
[Publications] 雄山真弓, 丹羽時彦, 藤川健二, 田中義一: "星座グラフによるビジュアルデータマイニング"「2003年情報学シンポジウム」講演論文集. 37-40 (2003)
-
[Publications] 雄山真弓, 辻野順子: "母親の養育タイプに関する要因の発見-日本と中国の大学生を対象として-"電子情報通信学会, 信学技報AI2002089. (2003-03). 45-49 (2003)
-
[Publications] 雄山真弓, 丹羽時彦, 藤川健二, 田中義一: "星座グラフを使った時系列データのパターン判別"関西学院大学情報科学研究. Vol.17. 41-50 (2003)
-
[Publications] 岡田孝, 元田浩: "相関ルールとその周辺"オペレーションズ・リサーチ. vol.47 no.9. 565-571 (2002)
-
[Publications] Takashi Okada: "Datascape Survey using the Cascade Model"Discovery Science 2002. Springer-Verlag. 233-246 (2002)
-
[Publications] Takashi Okada: "Topographical Expression of a Rule for Active Mining"IOS press. 247-257 (2003)
-
[Publications] Takashi Okada: "Characteristic Substructures and Properties in Chemical Carcinogens Studied by the Cascade Model"Bioinformatics. (In press). (2003)