2001 Fiscal Year Annual Research Report
処理単位ワークフローによる協同作業支援に関する研究
Project/Area Number |
11680429
|
Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
史 一華 西南学院大学, 商学部, 教授 (90249623)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徐 海燕 福岡工業大学, 情報工学部, 助教授 (80226373)
|
Keywords | ワークフロー / 平行実行 / 正当性基準 / トランザクション / 一貫性制約 / 移動オブジェクト / XML / WEBシステム |
Research Abstract |
本年度では、次の3つの部分に分けて研究を行った。 1.「一貫性情報に基づくデータベースの並行処理制御方式に関する研究」:複数のワークフローのインスタンスまたは同一ワークフローの異なるインスタンスが検索・更新されるデータ項目が重なっている場合の並行処理制御の正当性基準について検討し、反復処理も表現できるワークフローモデルを定義した上、ワークフロー内の作業の流れを表す制御フローに対して、表現式による記述方法を導入した。それによって、ワークフローに従う実行は簡単に記述できるようになった。また、単独実行されるトランザクション中のデータが満たされる性質を分析し、並行実行の正当性基準を提案した。 2.「デジタルライブラリにおける協同作業に関する研究」:教育・生涯学習、遠隔学習などでよく利用されるWebベースのデジタルライブラリに対して、ネット上でこれらのライブラリを協同開発・利用・管理を支援するシステムについて検討し、そのための統合学習管理システムの制作を試みた。利用者の多種多様なニーズと協同作業の要求に対応するため、統合学習管理システムの設計と構築にXML関連技術を導入し、XML技術を活用したコンテンツの統合と複数のシステム間の協調作業・利用の可能性、意味的な構造の利用方法などを示した。 3.「移動オブジェクト間の協同作業に関する研究」:基本的な要素によるムービングポイントのモデル化について検討し、ベクトル空間と微分幾何を利用したモデルを提案した。ベクトル空間、速度ベクトルと加速度ベクトルによって、移動オブジェクト間の距離、相対移動方向、距離の変化、相対速度の変化率などの各種の関連を、直接に表現できることになった。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] J.Su, H.Xu, O.H.Ibarra: "Moving Objects : Logical Relationships and Queries"Lecture Notes in Computer Science. 2121. 17 (2001)
-
[Publications] 徐海燕, 古川哲也, 史一華: "トランザクショナルワークフローの妥当性と並行実行の正当性"データ工学ワークショップDEWS2002. 8 (2002)
-
[Publications] 史一華, 西隆俊, 徐海燕: "XMLを活用した統合CAIシステムの構築"電子情報通信学会技術研究報告. 101・706. 7 (2002)