2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11680433
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
井山 俊郎 岩手大学, 工学部, 教授 (30109152)
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Keywords | 金型 / スケジューリング / ディスパッチングルール / 加工メイクスパン / 納期 / 納期係数 / 外注部品選択 |
Research Abstract |
金型は,一般に,生産設備が不十分な地域に分散した中小企業が中心となって製造しており,受注戦略や生産効率の点から弱い立場にある。そこで本研究では,受注戦略を有利にし高いコストパフォーマンスが得られる生産管理運用技術および生産システム構築技術の開発を行う。平成12年度は,「生産設備の有効利用と地域金型企業による金型企業体の形成を目指し,最適な外注部品選択を行う外注システムの開発」に関し研究を行った。この結果,以下の結論が得られた。 (1)納期を設定して日程計画を組む場合,金型納期遅れを減少させるには,一般に,納期係数を増加させるあるいは工場負荷を削減する方法が考えられる。 (2)高い工場負荷と短納期を維持しながら,納期遅れ割合を減少させる一方法として,一部の部品を外注に出す方法が考えられ,外注部品選択法として,スケジュール情報を利用した方法を考案した。 (3)外注工場の利用は,少ない外注部品選択により金型納期遅れを大幅に減少させる。 (4)外注工場の利用は,幅広い納期において,金型納期遅れを減少させる。 (5)金型の未来情報を用いて外注部品を選択すると,最小の外注部品選択で,納期遅れを大幅に減少できる。 (6)納期設定後に外注部品を選択すると,金型納期遅れに対する外注部品選択効果が大きく現れる。 (7)納期設定前に外注部品を選択すると,外注部品選択効果が現れず,工場負荷減少時の金型納期遅れとほぼ同様の金型納期遅れとなる。
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