1999 Fiscal Year Annual Research Report
大強度電子ビーム・プラズマ相互作用後の残留強静電場の電子ビームプロープによる測定
Project/Area Number |
11680479
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
安藤 利得 金沢大学, 理学部, 助教授 (80212679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 啓一 金沢大学, 理学部, 助教授 (90143875)
増崎 克 金沢大学, 理学部, 教授 (10110602)
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Keywords | パルス生成プラズマ / 大強度相対論的電子ビーム / IREB / 非線形相互作用 / ラングミュア乱流 / 電子ビームプローブ / キャビトン / 航跡場 |
Research Abstract |
大強度電子ビーム(IREB)を使う極限条件下での電子ビームプローブ法の確立と、IREB・プラズマ相互作用後の残留強静電場の形態の解明を目指して、本研究を推進している。 本年度は(1)予想されているキャビトン電場がプローブビームにどのような散乱パターンをもたらすか研究を行った。これによりキャビトン電場と航跡場等による散乱が明らかに異なる事が分かった。ハード面では(2)高感度デジタル画像観測システムを製作して観測系に改良を加えた。これにより、超高速撮影が可能になり、電子銃からの不要な光の除去ができた。また、(3)電子ビームプローブの加速電源を全面的に改良を加え性能の向上を図っている途中である。加速電圧をこれまでより2倍程度に増し、偏向に合せて電圧を変えられるようにしたため、これまでより測定能力に柔軟性を持たせられる。また(2)により測定系の感度を上げられたため、ブローブビームのパルス幅を更に短くして時間分解能を上げている。測定面では、例えば、(4)IREB入射直後の電子温度や密度測定の検討と準備や、(5)プローブ偏向の時間変化を直接測れるように高速のファラデーカップの利用を検討している。 本年度は学術的な成果としては散乱パターンの研究のみになるが、装置の改良を精力的に行なっているため、来年度には新しい実験結果が得られ、新たな事実が得られることが期待される。また、途中ではあるが研究成果については近く行われる国際学会等で発表を予定している。
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