1999 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー核融合爆縮実験のためのペレット磁気懸架ユニット美濃「MINO」シリーズ
Project/Area Number |
11680497
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
阪上 幸男 岐阜大学, 工学部, 教授 (90043463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 弘樹 岐阜大学, 工学部, 助教授 (90230755)
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Keywords | レーザー融合 / ペレット / 磁気懸架 |
Research Abstract |
1)ペレットに半導体レーザーを照射して働く光作用力の解析を行い、0.01Pa程度以下の雰囲気圧力ではラジオメータ力よりも光力が有効に働くことを実験的にも明らかにした。 2)高反射ペレットの制作として真空蒸着法を実施し、他の方法としてレーザーアブレーションコートも試みた。 3)磁気懸架装置へのペレット導入法としてガスパフ打ち上げ方式を実施し、任意のプラスチックマイクロバルーンを確実に導入できる見通しを得た。また、ダンピングの基礎実験を行った。 4)ペレットのNiコートの薄膜化に関連して、次の3項目の成果を得た。(1)無電解メッキ法を新たに採用し、良好な磁性のNi薄膜を製作することができた。(2)オイルバス中のNi薄膜をコートしたペレットを入れて浮力と磁気力を作用させ、ペレットの運動からNi薄膜の比磁化率を測定する方法を考案し精度の良い結果を得た。(3)球体であるペレットにコートされているNi薄膜の膜厚を測定するため、波長走査形光学顕微干渉法を考案し装置を製作した。Ni薄膜を除去して得た基準面の境界でニュートンリングを観測し、最小自乗法によるニュートンリングの位置の解析から膜厚120nm±3nmを得た。 5)上記の実験結果を踏まえて、レーザー核融合実験用のペレット磁気懸架ユニット「MINO-1号」の仕様をまとめた。レーザー核融合装置のターゲットチャンバーのレーザー照射位置において、ペレットの位置精度≦5μmを目標とする。磁気懸架装置全体をユニット構成とし、位置精度を高精度に保ったままで実用性を満足させる。
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[Publications] A.Shimamura, A.Sato, H.Yoshida, Y.Sakagami: "Magnetically Suspended Perllet for Laser Fusion Scheme as a Basis of Fueling"Proc of SPIE International Forum Advanced High-Power Lasers and Applications '99 High Power Lasers in Energy Engineering. 3886. 420-427 (1999)
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[Publications] 阪上幸男: "2.6.3節レビテーション"プラズマ・核融合学会誌 増刊「高エネルギー密度プラズマ研究とその応用」. 75. 35-36 (1999)