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1999 Fiscal Year Annual Research Report

水環境における新規防汚剤の運命および生態影響

Research Project

Project/Area Number 11680530
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

岡村 秀雄  岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (90253020)

Keywords新規防汚剤 / 生態影響 / 運命 / 水環境 / 分解産物 / 残留 / irgarol 1051 / DCMU
Research Abstract

1.新規防汚剤による水環境の汚染の現状把握
1)市販防汚塗料の活性成分の把握
活性成分としてIrgarol 1051およびDCMUを含有する市販防汚塗料を明らかにした。両化合物の定量法をそれぞれ確立した。
2)環境水中の残留分析
広域調査では、瀬戸内海、紀伊半島、琵琶湖沿岸において、1999年8月末に海水・湖水(計140試料)を採取した。定期調査では、岡山県南の2定点(各3地点)において、1999年1月から1年間にわたり定期的に海水を採水した(計102試料)。環境水中におけるDCMU,Irgarol,M1の検出率はそれぞれ、広域調査では86,60,30%、定期調査では83,63,19%であった。最高検出濃度は、高いほうからDCMU>Irgarol>M1の順であった。
2.新規防汚剤の分解性評価
市販船底塗料に含まれる防汚剤の運命について、(1)水中への溶出、(2)太陽光分解、を6ヶ月間の野外実験により評価した。Irgarol 1051は速やかに水中に溶出し、暗所では経時的に飽和濃度となり、明所では分解して分解産物M1を生成した。塗料を除くと親化合物は太陽光により比較的速やかに完全分解したが、明所で生成した分解産物M1は長期にわたり残留した。以上の実験結果から、瀬戸内海の海水中に検出される両物質の由来は市販の船底塗料であることが支持された。
今後の課題として、分解産物M1の環境残留(水、底質、生物体)および生態影響(特に植物に対する影響)を明らかにすることが急務である。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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