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1999 Fiscal Year Annual Research Report

アオコ発生要因としての湖水泥生態系における窒素・リン代謝と群集の遷移機構

Research Project

Project/Area Number 11680532
Research InstitutionThe University of Shiga Prefecture

Principal Investigator

坂本 充  滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (30022536)

Keywordsアオコ / 湖水泥生態系 / 窒素 / リン / 有機物分解 / 内生性有機物 / アンモニア / 硝化
Research Abstract

本研究は、琵琶湖で頻発化するようになったアオコ発生のメカニズムを、湖水-底泥系における窒素、リンの循環、およびその循環とプランクトン生産動態の相互作用の両面から解析し、アオコ発生への環境管理法を提示することを目指す。この目的達成のため、琵琶湖の沿岸部と沖合部の2定点において、平成11年6月から12年1月までの8ヶ月、毎月1回づつ、柱状採泥器にて採取した極表層泥、亜表層泥を現場温度で培養し、有機物分解に伴うアンモニウム、リン酸の遊離、アンモニウム酸化による硝酸イオン生成、硝酸還元による脱窒の季節変化を追及した。沿岸部でも沖合部でも極表層泥が6-9月に高い分解活性を示し、リンの活発な遊離が認められたが、窒素の動きでは大きな差があり、沖合部ではアンモニウムの硝化とともにアンモニウムの微生物による利用吸収、さらには脱窒が活発に見られたのに対し、沿岸部ではアンモニウム溶出のみみられ、硝化と脱窒活性は極めて低かった。底泥試料の炭素、窒素同位対比分析結果によると、沿岸部底泥は分解の進んだ湖外起源の有機物が多いに対し、沖合部底泥は植物プランクトン生産の分解しやすい内生有機物が優占することが示された。底泥の分解活性の高かった6-9月は、赤潮や緑藻、アオコの生産が盛んで、底泥への有機物沈降も極めて大きい時期である。従って、この時期における底泥の有機物分解に伴う窒素、リンの活発な回帰と植物プランクトンの生産とは、湖水の鉛直混合が有れば、密接な相互依存関係になると期待された。この研究結果を踏まえ、来年度は底泥と植物プランクトンを組みあわせた培養系により、底泥の有機物分解と植物プランクトン特定種の増殖関係の解明を深めたい。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Sakamoto,M.& Okino,T.: "Self-regulation of cyanobacterial-blooming in a eutrophic lake"Proceed.Internat.Assoc.Limnology. 27. (2000)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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