2000 Fiscal Year Annual Research Report
活性酸素によって哺乳動物生体内で生じる遺伝毒性物質の排除機構
Project/Area Number |
11680551
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
早川 浩 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (70150422)
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Keywords | RNA結合蛋白 / 酸化ストレス / 転写エラー / 異常蛋白 |
Research Abstract |
1)大腸菌および哺乳動物細胞から、8oxoguanineを含むRNA(酸化RNA)に特異的に結合する複数の結合因子を検出した。 2)大腸菌において、もっとも強力に酸化RNAに結合する蛋白を同定した。 3)この大腸菌蛋白は以前より核酸代謝に関連する酵素としてその酵素活性についてよく研究されている蛋白であったが、今回の研究でそれとは別の新たな活性を有していることが明らかとなった。 4)この酵素活性を欠損する変異株は酸化ストレスを引き起こす薬剤であるパラコートに対して高度抵抗性であることが明らかとなった。 5)この酵素のホモログがESTデーターベース中に存在することが判った。現在、哺乳動物細胞で検出された結合活性がこのESTデーターベース中の配列によってコードされている蛋白かどうかを解析中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Y.Canifrot,H.Hayakawa, et al.,: "Nucleotide excision repair DNA syuthesis by excess DNA polymerase : a potential source of genetic instability in cancer cell"FASEB J.. 14. 1765-1774 (2000)
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[Publications] H.Hayakawa, et al.,: "Metabolic fate of oxidized guanine ribonuleotides in mammalian cells"Biochemistry. 38. 3610-3614 (1999)