1999 Fiscal Year Annual Research Report
石油系炭化水素化合物の陰イオン界面活性剤による可溶化モデルの構築
Project/Area Number |
11680576
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
ジョセフ ダドリーラウス 熊本大学, 工学部, 助教授 (80284743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森村 茂 熊本大学, 工学部, 講師 (20230146)
古川 憲治 熊本大学, 工学部, 教授 (60029296)
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Keywords | 陰イオン界面活性剤 / 界面活性剤ミセル / Phenanthrene / 石油系炭化水素 / 溶解能 / ミセル-水間の分配係数(Km) / 溶解限界 / 放射表示 |
Research Abstract |
陰イオン界面活性剤溶液中におけるPhenanthreneの溶解能の定量化の為の研究方法が開発された。放射表示されたPhenanthreneを使い、界面活性剤C16-DPDSの濃度上昇に伴う水に溶けにくい炭化水素の水への溶解度の増加を効果的に測定した。安定状態は主として4〜6日間の継続した振蕩によって不変の反応から決定された。この方法によりモル溶解比(MSR)は0.0983、またミセル-水間の分配係数(logKm)は5.94と決定された-これは論文に示す。放射表示されたPhenanthreneのみを使うことにより、他の炭化水素によるPhenanthreneの反応への影響を研究することができた。3つの非常に疎水性の高い炭化水素(Anthracene,Pyrene,Benzo(a)Pyrene)はPhenanthreneの溶解性に大きな効果をもたらさなかった。今回の結果より。早過ぎるかもしれないが、界面活性剤ミセルは比較的高いモル溶解性があり、個々の炭化水素構成要素はお互いに影響しないだろうということが示された。研究は放射表示されたPhenanthreneと複合的に組み合わせた炭化水素と、適度に疎水性の炭化水素であるNaphthaleneを使用して続けられる。次の研究は従来の(放射表示されていない)方法で(HPLCを用いて)決まった界面活性剤濃度における炭化水素のそれぞれの構成要素を定量化により1つの典型モデルを作ることを必要とする。モデル開発に必要な統合データベース開発の為同様の個々の構成要素システムを作ることが要求される。
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