2000 Fiscal Year Annual Research Report
神経成長円錐のダイナミクス:アクチン結合蛋白質による制御機構の解析
Project/Area Number |
11680690
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
石川 良樹 群馬大学, 医学部, 講師 (20212863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小浜 一弘 群馬大学, 医学部, 教授 (30101116)
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Keywords | フィロポディア / ファシン / ミオシン |
Research Abstract |
ファシンはフィロポディアのアクチン線維束化タンパク質で、アクチン線維を密に束化する。このファシン/アクチン線維束を生化学的に解析し、フィロポディアにおける役割を探った。 まず、ファシン/アクチン線維束のアクチン繊維の方向が、フィロポディアで観察されるように、一方向かどうかを、HMM修飾後のネガティブ染色による電子顕微鏡で調べた。その結果、ファシンはアクチン繊維を一方向性に揃えることが明らかになった。次に、ファシン/アクチン線維束とミオシンII、ミオシンVとの相互作用様式をin vitro motility法で調べた。ファシン/アクチン線維束は、至適条件下で骨格筋ミオシンII上を、1本のアクチン線維と同じ速度でスムースに滑り運動した。また、コーティングに用いるミオシン濃度を高くすると、ファシン/アクチン線維束が滑りながらバラバラにほどけていく現象が観察された。ミオシンVにおいてもファシン/アクチン線維束はスムースの滑り運動し、アクチン線維単独と差がなかった。 以上の結果は、フィロポディアのアクチン線維の方向性がどうして一方向性に揃っているのかという問題に関し、ファシンが重要な役割をしている可能性をしさしている。さらに、フィロポディアで観察されるアクチンの退行性の流れ、および基部における解離運動が、ミオシンによって引き起こされている可能性を示唆している。
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Research Products
(1 results)