1999 Fiscal Year Annual Research Report
電位依存性ナトリウム・カリウムチャネルの神経障害性疾痛に伴う発現異常の分子機構
Project/Area Number |
11680753
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
横山 茂 金沢大学, 医学部, 助教授 (00210633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東田 陽博 金沢大学, 医学部, 教授 (30093066)
星 直人 金沢大学, 医学部, 助手 (90229170)
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Keywords | 膜電位依存性K^+チャネル / Kv1.1 / Kv1.2 |
Research Abstract |
1.ラット膜電位依存性カリウム(K^+)チャネルの構成サブユニット(Kv1.1およびKv1.2)のアミノ(N)末端のアミノ酸配列にもとずくペプチドを合成し、カブトガニヘモシアニンに結合させてウサギに免疫した。得られた抗血清を抗原ペプチドを結合した親和カラムクロマトグラフィーによって精製した。 2.次に、上記1の抗Kv1.1抗体および抗Kv1.2抗体の特異性の検定を行った。Kv1.1あるいはKv1.2の相補DNAをCOS-7細胞に導入し間接蛍抗体法にて染色したところ、対応する相補DNAを導入した細胞においてのみ特異的な染色が認められた。抗Kv1.1抗体、抗Kv1.2抗体の間に交差反応は認められなかった。また、抗Kv1.1抗体および抗Kv1.2抗体いずれもラット小脳膜分画を用いたウエスタンブロット解析において、ほぼ単一のバンドを検出した。 3.得られた抗Kv1.1抗体および抗Kv1.2抗体を用いてラット腰部脊髄後根神経節を酵素抗体法によって免疫染色したところ、中型から大型の神経細胞体に強い染色が観察された 4.上記3と同様に、ラット三叉神経節の免疫染色を行ったところ、中型から大型の細胞体に強い染色が観察された。 5.以上の結果から、Kv1.1およびKv1.2は生理的条件下において、触覚、振動覚等の特定の感覚の伝達に大きく関与する膜電位依存症K^+チャネルの構成成分であることが示唆された。
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Research Products
(1 results)