1999 Fiscal Year Annual Research Report
in vitroモデルを用いたGnRHサージジェネレーター神経回路の解析
Project/Area Number |
11680790
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
舩橋 利也 横浜市立大学, 医学部, 講師 (70229102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
美津島 大 横浜市立大学, 医学部, 助手 (70264603)
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Keywords | エストロジェン / 視索前野 / 視交叉上核 / バソプレッシン / イメージング / サージジェネレーター / 培養 / GnRH |
Research Abstract |
我々は,GnRHサージジェネレーターの神経回路は,視交叉上核のバソプレッシンニューロン,視索前野のGABAニューロンおよびGnRHニューロンにより構成されていると考えている。今年度は,まず,電気活動およびカルシウムのイメージングに必要な基礎実験として,視交叉上核切片と視索前野切片の共培養系における,各ニューロンの分布を再検討した。その結果,視交叉上核切片のVIPニューロンは,視策前野の切片に線維をのばし,GnRHニューロン近傍まで到達していた。バソプレッシンニューロンの染色性が悪く,解析は困難であった。同一の抗バソプレッシン抗体を用いて室傍核や視索上核は染色できたので,視交叉上核のバソプレッシンニューロンは,他の領域のバソプレッシンニューロンとは性格が異なることが示唆された。一方,視索前野切片においては,50〜100個のGnRHニューロンが存在し,多数の免疫陽性の繊維が認められた。これらの繊維は網目状のネットワークを形成していた。引き続いて,マクロイメージングのための基礎実験を行った。今年度は,マクロレベルの解析を行うことを目的としたので,発情前期のラットの視索前野の急性スライスを作製し,まず,カルシウムのイメージングを行った。490nmの一波長励起により蛍光強度の変動を観察したところ,1nMのエストロジェン存在下で1μMのバソプレッシンを投与しても視索前野領域のカルシウムは変動しなかった。50mMのカリウム刺激では,蛍光強度は約5%上昇した。従って,まず,急性スライスを用いて,バソプレッシンに反応する条件を検索し,次に,共培養の切片を用いて,電気活動およびカルシウムの変動を検討することが肝要と考えられた。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Funabashi T, Shinohara K, Mitsushima D and Kimura F: "Gonadotropin-releasing horm one exhibits circadian rhythm in phase with arginine-vasopressin in co-cultures of the female rat preoptic area and suprachiasmatic nucleus"J Neuroendocrinol. (in press). (2000)