2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11691003
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
成澤 勝 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (00180539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鹿野 秀一 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (70154185)
谷口 宏充 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (70125251)
菊地 永祐 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (00004482)
刈田 啓史郎 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (40004600)
丸山 宏 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (00229626)
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Keywords | ツングース / 基層文化 / 少数民族 / 渤海国 / 女真 / 朝鮮 / 白頭山 / 中国東北部生産生活史 |
Research Abstract |
自然科学分野ではこうした一定民族の古文明に対する総合的角度からの検討がこれまで無かっただけに、多くの面で収穫があった。そもそもが研究種目は『国際学術研究(海外学術調査)』であったために、もっぱらデータ・資料収集、そして次段階のための研究上での組織間・人間間のネットワークの構築、および海外での研究調査活動のための順便性の確保に力が注がれた。これらはいずれも一定の成果を得た。 土壌や岩石・歯型・堆積有機物・魚体等試料や標本現物、地質地形データ、あるいは現地で実施した検診や面接調査によるの生のデータもしくは現地サイドで作成した第1次資料(こちらでの未点検のもの)、また伝承叙事、祭祀儀礼芸能資料、近代ツングース言語資料等を獲得し、ツングースの形質面・文化面からの枠組み、その歴史的動態、白頭火山の活動などの自然環境との関わり等、今後のテーマに向けた分析・研究への基盤を固めることができた。 さらに、特に外国チーム単独でのフィールド調査が困難な中国に関しては、中国社会科学院・淅江大学・北京大学・延辺大学等と堅実な協力体制を確立することができ、特に吉林大学とは大学間学術協定締結にまで持っていくことができた。当該研究課題進行期間中にあっても頻繁に学術交流が展開され、そうした機関の研究者を本学(仙台)まで招いて研究集会・市民講演会をも開催し、成果の一部は市民レベルにまで還元されている。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 成澤勝: "朝鮮側拠点"東莱"を通じた日本観・日本人観の形成"東北アジア研究叢書. 第1号. 8 (2001)
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[Publications] 成澤勝: "上代日中朝交流の足跡から見た芸能"環中華の儀礼と芸能(東北アジア研究センター共同研究報告書). 単行本. 23 (2001)
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[Publications] 菊地永祐(倉田健悟との共著): "Comparisons of life-history traits and sexual dimorphism between Assiminea japonica and Angustassiminea castanea (Gastropoda : Assimineidae)."Journal of Molluscan Studies (The Malaoological Society of London). 66. 177-196 (2000)
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[Publications] 谷口宏充: "マグマ粘性率の理論的背景-とくに自由体積と配置エントロピーの役割について"岩石鉱物科学. 95. 97-109 (2000)
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[Publications] 北風嵐(他2名): "フィルムスキャナーによる岩石・鉱物の大型薄片の偏光像観察"東北アジア研究. 第4号. 207-211 (2000)
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[Publications] 丸山宏: "台南道教の功徳文検について"東北アジア研究. 第4号. 81-108 (2000)
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[Publications] 柳田賢二: "ロシア高麗人の源流れ"東北アジア研究叢書. 第1号. 7 (2001)
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[Publications] 岡洋樹: "清代ハルハ・モンゴルにおけるタイジと随丁・・ハルハ東路セツェン=ハン部中末旗を事例として・・"国際文化研究. 第6号. 29-43 (1999)
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[Publications] 刈田啓史郎(他2名): "Parasympathetic reflex vasodilatation in rat submandibular gland"Am.J.Physiol.(米国生理学会). 279. R677-R683 (2000)
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[Publications] 菅野均志(他2名): "窒素肥料供給様式が施肥部からの無機態窒素の移動とデントコーン生育に及ぼす影響"川渡農場報告(東北大学大学院農学研究科附属農場). 16号. 53-59 (2000)