2000 Fiscal Year Annual Research Report
ロシア極東・ザバイカル地域の教育・文化政策及び施設・活動に関する総合的調査研究
Project/Area Number |
11691004
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
遠藤 忠 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (10104118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 啓子 一橋大学, 社会学研究科, 教授 (20107155)
水谷 邦子 芦屋大学, 教育学部, 教授 (50148582)
川野辺 敏 常葉学園大学, 教育学部, 教授 (10000001)
福田 誠治 都留文化大学, 比較文化学部, 教授 (30128631)
岩崎 正吾 都立短期大学, 文化国際学部, 教授 (30203368)
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Keywords | 教育 / 比較研究 / ロシア連邦 / 地方 / 東シベリア / 極東 / 多民族文化 / 都市と農村 |
Research Abstract |
第二年次である平成12年度には、第一年次に訪問調査した(1)ユジノサハリンスク、(2)イルクーツク、(3)ウラジオストック、(4)ハバロフスク、(5)モスクワの5箇所の地域についての調査成果を日本比較教育学会第36回大会(7月9日午後)に発表し、さらに中間報告書として研究代表者遠藤忠『ロシア極東・ザバイカル地域の教育・文化政策及び施設・活動に関する総合的調査研究中間報告書』(平成12年6月、全101頁)をまとめることができた。 また、現地への訪問調査としては初年度に極東及びザバイカルの4つの都市を選んで訪問調査したのに対し、農村部への調査訪問を前年度の調査の知見に基づいて以下の2箇所の地域に絞り込んで行い、所期の成果を収めることができた。 (1)イルクーツクでは、州の教育行政部及び教員研修所への訪問や昨年度に実施できなかった宗教系の私立学校の訪問調査に加えて、州内に位置するがロシア連邦構成主体の一つであるウスチ・オルダ・ブリャート自治管区の政庁所在地ウスチ・オルダを訪問し、本地域での教育全般及び民族教育に関する取り組み状況について聞き取り調査を行う一方、資料を収集し、さらに、当地の学校を訪問し、教育の具体的状況について聞き取り及び資料収集を行った。同様の調査を、同じくブリャート人が比較的多く居住するがイルクーツク州に位置する集落タラサと、さらにロシア人居住者が多数を占めるホムトーヴァ区アヨーク村について実施し、農村部の全般的教育状況と、住民の民族構成や行政単位の編制原理(「民族」対「地域」)による民族教育の取り組みの差異について調査を行った。 (2)ハバロフスクでも同様の調査を実施したが、特に、これまで閉鎖都市として外国人が殆ど立ち入ることのなかったコムソモーリスク・ナ・アムーレに入り、当地の学校及び学校外教育の状況について多くの資料を得ることができたのは、大きな成果であった。
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