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2001 Fiscal Year Annual Research Report

イギリスにおける環境・景観重視の森林政策と認証・ラベリング制度に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11691061
Research InstitutionIwate University

Principal Investigator

岡田 秀二  岩手大学, 農学部, 教授 (70133907)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 幸男  岩手大学, 農学部, 助手 (90292177)
土屋 俊之  岩手大学, 農学部, 助教授 (50271846)
Keywordsニューフォレスト / 景観重視森林政策 / オープン・アクセス / ベータラーズ / フォレストリー・コミッション / ヒースの原野 / ティア・コーエド / コーエド・カムリ
Research Abstract

平成13年度はイングランドとウェールズでの実態調査を中心に行った。
イングランドでは、都市部からの入り込みが多いニューフォレストにおける環境重視・景観重視及びオープンアクセスの森林管理について調査をした。ニューフォレストへの利用権を有しカントリーライフを営むコモナーズ・コミッション、さらには公園的機能の発揮への期待をもつ様々な団体やグループの主張する森林との利用の間には、ベーダラーズによる調整が不可欠のものとなっていた。森林への期待を異にする多様な主体の森林利用をそれなりに満足させ、森林それ自体が持続性を保つための装置としてのベーダラーズは永い歴史を有している。しかし、景観への配慮やオープンアクセスへの対応など今日的特徴を整理する上では、そのベーダラーズをも構成員とする新たなニューフォレストコミティの形成が必要となっている。
フォレストリー・コミッションの森林では、景観重視の取り扱いが羊の放牧区を限定的にしていたり、遺跡に配慮することで農林業生産の後退と結びつく例も少なくなかった。また同じ潮流のなかでエステートの森林管理においても、生産林地がヒースの原野へと取り扱いを変更するケースも生まれていた。
ウェールズにおいては、市場におけるコスト低減競争に相乗する形で環境・景観重視の政策が農林業者を圧迫しており、この新たな政策定着のためには、行政に軸足をおいた新たな中間的組織たるティア・コーエドや、むしろ地域住民側に軸足をおいたコーエド・カムリといった組織との一体化が必要になっていた。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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