2000 Fiscal Year Annual Research Report
中央ヨーロッパにおける地域構造と生活様式の変化-ポーランド、チェコ、スロウァキア、ハンガリーの事例-
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11691070
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
小林 浩二 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30111793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加賀美 雅弘 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60185709)
森 和紀 日本大学, 文理学部, 教授 (60024494)
佐々木 博 目白大学, 人文学部, 教授 (70062817)
中川 聡史 神戸大学, 経済学部, 助教授 (10314460)
山本 充 埼玉大学, 教養学部, 助教授 (60230588)
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Keywords | 中央ヨーロッパ / 南東ヨーロッパ / 地域構造 / 生活様式 / 水文環境 / チェコ / 農業地域 / 観光地域 |
Research Abstract |
本年度の調査研究は、3年計画の2年目であった。昨年度の調査研究を踏まえて、本年度は、各研究者がそれぞれの研究目的に基づいて調査を集中的におこなった。おもな調査目的と調査地域は、つぎのとおりである。1)ポーランド北西部、スロヴァキア西部、チェコ北部の農業地域の変化に関する調査、)2)ハンガリー南部の農業の構造的変化に関する調査、3)ポーランドの水文環境に関する調査、4)ハンガリーのドイツ系少数集団のアイデンテイテーに関する調査、5)中央ヨーロッパの都市間結合に関する調査、6)チェコにおける観光地域の変化ならびに観光流動に関する調査。それぞれの調査は、外国人共同研究者の援助を受けて順調に進んだ。大きな成果が得られたと思う。 今後、これらの研究をさらに深化させるとともに、これらの調査研究地域が中央ヨーロッパのなかでどのように位置づけられるかを明確にしていくつもりである。 旧東ヨーロッパ諸国の特色のひとつは、本研究対象地域と南東ヨーロッパ地域(バルカン諸国)との格差が拡大していることである。本研究地域の地域構造と生活様式の特色を明確にするためには、南東ヨーロッパ地域の状況を把握しておくことが必要である。その点は、旧東ヨーロッパの特性ならびに今後の展望を考えるうえでも重要である。こうした理由から、本年度は昨年のルーマニアに続いて、ブルガリアを訪れ、各地で地域調査や資料収集をおこなった。ブルガリアでの地域調査や資料収集は、きわめて有意義だった。
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Research Products
(17 results)
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[Publications] スピシアク、P.(小林浩二訳): "スロヴァキアにおける農業の変化"岐阜大学教育学部研究報告 人文科学. 48巻第2号. 1-10 (2000)
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[Publications] 小林浩二: "ヴィシェグラード諸国諸国における変化と展望"岐阜大学教育学部研究報告 人文科学. 49巻第1号. 9-27 (2000)
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[Publications] 小林浩二: "チェコにおける農業の存立条件"岐阜大学教育学部研究報告 人文科学. 49巻第2号. 1-20 (2001)
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[Publications] 小林浩二: "ポーランド北西部における農業地域の変化-ヴェンゴルジーノの事例-"日本地理学会発表用紙要旨集. NO.59(印刷中). (2001)
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[Publications] 佐々木博: "ルーマニアへの外国直接投資"目白大学人文学部紀要 地域文化論. 6号. 29-50 (2000)
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[Publications] 佐々木博: "中東欧への外国直接投資"目白大学高等教育研究. 7号. 1-11 (2001)
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[Publications] 森和紀: "ポーランドにおける水文環境の経年変化と地域差"日本地理学会発表要旨集. NO.59(印刷中). (2001)
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[Publications] 加賀美雅弘: "ドイツ系少数集団のエスニックアイデンテイテイ"新地理. 49(印刷中). (2001)
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[Publications] 加賀美雅弘: "ハンガリーにおけるドイツ系少数集団のエエスニック・アイデンテチ"日本地理学会発表要旨集. NO.59(印刷中). (2001)
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[Publications] 山本充: "ヴィシェグラード諸国における都市内部構造と都市間結合の変化"日本地理学会発表要旨集. NO.57. 14-17 (2000)
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[Publications] Nakagawa Satoshi: "Urbanization and Migration in Poland after the Second World War"Kobe University Economic Review. 46. 61-75 (2000)
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[Publications] 中川聡史: "ポーランドにおける都市からの人口流出現象"日本地理学会発表要旨集. NO.59(印刷中). (2001)
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[Publications] 呉羽正昭: "中央ヨーロッパ東部の観光地の変化"地理月報. 457号. 13-15 (2000)
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[Publications] 呉羽正昭: "チェコにおける観光客流動の変化-東欧改革前後を比較して-"人文地理学研究. 25巻(印刷中). (2001)
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[Publications] 呉羽正昭: "東チロルにおける観光業と農業の共生システム"日本地理学会発表要旨集. NO.59. 144-145 (2001)
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[Publications] 呉羽正昭: "東欧改革に伴う温泉地カルロヴィ・ヴァリの変容"日本地理学会発表要旨集. NO.59(印刷中). (2001)
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[Publications] 小林浩二 他: "東欧革命後の中央ヨーロッパ-旧東ドイツ・ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリーの挑戦-"二宮書店. 258 (2000)